SSブログ

蠍座の土星 [天体]

土星が蠍座入りをして1年以上経過しましたが、人間関係によってストレスを抱えている人が多い印象です。
フェアで外面的な対人関係の天秤座土星の頃よりも、表から見えにくく公に話しにくい、軽い関係では得られない情念が絡んだ様な人間関係のお悩みです。

ある方は、失恋した相手への辛い嫉妬心で精神安定剤に頼る日々。同じ職場なので性質が悪いです。
声を聞いただけで動悸がする叶わぬ恋の相手と、これ以上顔を付き合わせたくないため、退職まで考えておられます。
恋愛で辞めるなんで馬鹿らしいと思っているのに、このままずっと嫉妬を続けてストレスを溜めて過ごす事に耐えられないと思われているのです。
また追い打ちをかける様に、職場には可愛くて愛想の良い同じ年の女性が表れ、自分の居場所を奪われた様にも感じています。
周囲が彼女にちやほやするのを見るのが辛い。
彼女は何も悪くはないのに、無意味な嫉妬、焦燥感に捉われ、自分の醜い面を付き合わせられ、苦しんでおられます。

蠍座の土星は、厄介な嫉妬心、執着心、裏切られる事への恐怖、人と深く関わる事への抵抗、やっかみ、そねみ、に関係します。
暗くてじめじめした洞窟、闇の世界を表す蠍座、ここに土星のマイナスの面がシフトすれば、普段は表れてこない様な負の感情をかき立てられてもおかしくはありません。
自分の、または相手の心の奥底の、暗い感情を引き出してしまう事があるでしょう。

自分を相手の中で変容させようとする蠍座は、人との関係によって自分を成長させるので、自他を分けて考えるのが苦手な傾向持ちます。
人と比べ、ちょっとした事で優越感に浸ったり、または絶望感に捉われるなど、些細な感情に振り回される事があります。
そうしたって何のメリットもない事が頭では分かっているのに、つい比べてしまうのです。

7、8室にハードなアスペクトの天体を持ち、ここにT土星が通過する方、蠍座冥王星世代の方など蠍座に天体を持つ方のお悩みは大変なものです。
人間関係による自己試練の時。
みじめな気分になり自分に自信が持てない、虚しい嫉妬で悶々としやすい。
相手に対して疑い深くなったり、変な執着を生みやすい。
人間関係で、なかなか前向きな感情を生みにくい時期だと思います。
時には、天がまるで試しているかの様に、もう無理、止めてしまいたいと思う位、苦しい時期を迎えている方もいるでしょう。
また嫉妬する方ばかりでなく相手にその役割をさせ、自分が言われのないやっかみを受け、とても嫌な思いをしている方もいます。
パートナーの借金など負の部分を否が応でも分かち合わざる得なくなって、重い気持ちで過ごす人もいます。
関係にがんじがらめになり、自由が奪われると言った状況も。
不動宮にT字アスペクトを持つ方など、見動きが取れなくてさらに苦しいと言った状況になりやすいです。

蠍座の土星は、逃げも隠れもできません。
嘘やごまかしをせず、正攻法で真正面から向き合い立ち向かう他はないのです。
さらっと受け流す事が出来ない。
そのために、自分や相手が壊れそうになるような事もあるでしょう。
その結果、新しい自分の再生と言う風に繋がるのですが。。
しかし、そこで我慢が出来ない場合は、自分の限度を知って逃げる事ももちろん一つの正しい選択だと思います。
大切なのは、そこから何を学ぶかです。

T土星がN冥王星と合する場合など、蠍座、冥王星の影響が強く出ると、深く入り込み過ぎて周りが見えなくなりやすいです。
心の中でも、了見が狭くなる。偏見を持ちやすい。
どうしようもない世の中のルールや規則、起こってしまった事に対していつまでも怒りを感じやすい。
自分だけ不当な境遇にあるのではないか、などど被害者的意識を持ちやすくなる、といった弊害が出ます。
自分の成功が他人によって妨げられた、といった感じ方もしやすいです。
その結果、さらに困難な状況に一人耐える境遇に置かれやすくなるとも言えるのです。
まず、自分だけが不幸であるという意識を捨てる事です。
相手が思う通りにならない、それはなぜでしょう。
それは自分のエゴがそう願っているだけであるという可能性もあります。
自分の都合かどうか、振り返ってみましょう。

この時期は利己的な考えに走りがちですが捨て去り、執念は自己修練に振り向けて使うべきでしょう。
これからの自分の仕事や生活など、様々な場面で、もっと大きな事を扱えるようになるための訓練です。
土星の洗礼を受けると、矮小な自我やプライドは剥奪されます。
かといって、卑屈にもなりやすいので注意すべき所です。
蠍座は変容、土星なので苦しみが伴いますが、人間として器を大きくするために乗り越えなければならない試練とも言えるでしょう。

蠍座土星は、魚座の海王星とトライン関係。
どんな境遇に置かれたとしても、ありのままを受け入れ自分を、相手を許す事、それさえも乗り越えた先には、きっと心の平安が待っています。
また、良い方へ表れる人ももちろんいます。
パートナーとの安定した関係を築く事ができ、一緒に問題を乗り越える事で一層絆も深まるでしょう。

この時期の心の持ち方とすれば、
人と比べ気にし過ぎている自分、人を羨んでいる自分を冷静に付き放してみてみる。
物事は客観的に、俯瞰的に見た上で納得し行動する。
自分にも相手にも肩入れせず、フラットなものの見方をする。
今ある一瞬一瞬に心を動かされず、この現状はいつまでも続くものではないと考え、長期的に物事を考えられるようにする。

見方を変える努力し過ごせれば、この配置に対しての免疫が出来ます。
次に土星がアスペクトを取ってきても、現在の様な心境、状況にはならないはずです。
土星の与える試練は、天が与えた学びの時期、考え方一つで実りの多い時期になるとも言えるのです。


PICT0011.JPG


※今年の鑑定の受け付けは締め切らせて頂きました。
タグ:蠍座の土星
nice!(3)  コメント(28)  トラックバック(0) 
共通テーマ:占い

トランスサタニアンの役割 [天体]

お久しぶりです。
トランスサタニアンは肉眼では見えない惑星ですが、土星以内の可視惑星と比べ、どんな意義を持っているのかまとめてみました。

天王星はウラヌス、天空の神。
海王星はネプチューン、大海の神。
冥王星はプルートー、冥土の神。

空を飛べない人間は、果てしない天の高みに到達する事はできず、深い海の底も覗き見る事ができません。生きている人間は死後の世界を見る事ができません。
人間にとって、手の届かない計り知れない、目には見えない事柄を司っています。

そして一番重要なのは、世代を同じくした人類の、集合体の潜在意識を表している事です。
個人的な事情や願望などを飛び越えた、この地球に住む私たち全体の、深い意識に作用し、世の中を大きく動かしているのです。

トランスサタニアンは、電波、テレパシー、波動、あの世、といった事柄を司りますし、物質的、空間的な束縛から逃れて、波動は世界中、瞬時に伝わっていきます。
目には見えないけれど人間はお互いに波長を出し合っていて、深層意識の部分では繋がっているのです。
同じような波長を持つ人同士が深い繋がりになる事は言うまでもありませんが、一定の同じ種類の波長を飛ばしまとまっていく現象が潜在意識の集合体になり、人類の集合的無意識という事になるのだと思います。


集合的無意識の例として上げてみると、今年は五黄土星、災害が多い事で知られていますが、実際にも未だ起こった事のない場所での水害、そして竜巻、各地で被害が出ました。
五黄の年なので、大きな地震も起きるのではないかと一部の人達は予測されていましたが、五黄の重なった8月、近畿地方で大地震の誤報という形でニュースになりました。
潜在意識は、良い事も悪い事も、現実も非現実も、区別なく飲み込み受け入れ、出来事として叶えようとします。
実際地震が起こるのと、ただの誤報では生きるか死ぬかの大違い、天と地の差がありますが、区別のない潜在意識の中においては同じくらいの位置付けなのかも知れません。
私たちはただの誤報という事で命拾いしましたが、物質には関係のない潜在意識の中では、地震は確かに起きたよ、という事なのかも知れません。

五黄土星の年は何かある、そう警戒している方は少ないと思いますが、災害の周期的なものが無意識のうちに子子孫孫と受け継がれる生命のリズムに刻み込まれ、さらに情報による人々の意識も重なり、地震、災害、といったキーワードの想念が飛び交い、災害を恐れる気持ちが蓄積されると、それが増幅され、現象に繋がりやすくなっていくのかも知れません。
この辺は、顕在意識の中の蓄えよりも、はるかに広大で力も強い潜在意識の領域ですので、それを理性で制御するのは難しい事です。

このような誤報も、五黄土星の持つ力を人々の潜在意識が感じとった結果であるとすれば、人間の持つ波動が伝播し、集合的無意識の中に存在を強めた場合には、やはり様々な現象を起こすと思います。
それが怒りのパワーなら戦争という悲劇に繋がりますし、愛や喜びのパワーが増強されればユートピアの様な、素晴らしい社会が実現するのかも知れません。

そして、大自然に対して小さな個人が働きかけられる能力は何もないのと同じように、集団の無意識に対して、個人がコントロールすることは無理です。
トランスサタニアンの働きに対しても、個人がコントロールする事は不可能なのです。
抵抗すると破壊されかねないので、意思を汲み取り同調する方が良いのでしょう。


トランスサタニアンの影響を色濃く受けた人は、常識外の性質が飛びぬけている事が多く、集合的無意識を伴うため、自分の能力以上の事が引き出されたりします。
時に天才的な性質も生みますが、強い性質に無意識のままで衝動に踊らされれば、変人、狂人といった称号を与ってしまうでしょう。

このような集合的な無意識のエネルギーが、個人のパーソナルに大いに流入した場合、その人はそこで大きな役割を持つ事になるでしょう。
集合的無意識の要求している事を、何らかの形で伝え、表す事が使命になると思います。
この大きなエネルギーは、全体の心のため、進歩、発展に奉仕するものでなくてはならないのかも知れません。
人類の求めてやまない何かをさし示し、メッセージとして提供する、雛型となるといった事かも知れません。

世の中に大きく貢献する素晴らしい仕事をやり遂げた時、また芸術的な活動などによって、多くの人々を感動させることができた時、これ程の充実感、高揚感はないのではないでしょうか。
また、個人が個人としてのパーソナリティを失ってしまうほどの、我を忘れて夢中になれる体験は、究極の至高体験だと言えるのではないでしょうか。
忘我状態、これこそトランスサタニアンの司る領域なのです。

自分が持つ星の、非個人的なエネルギーを意識できれば良いのですが、できない場合は、闇の中から突然現れる影響として、時に破壊的な出来事を引き起こす事があるでしょう。
トランスサタニアンが引き起こす出来事は、無意識のうちに起きる劇的な変化である事が多いです。
個人的な事には全くお構いなしで、当たり前と思っている日常の環境や物質的な事などに破壊をもたらします。
そして、集合的な無意識に気付かせようとするのではないでしょうか。
大きな視点でものを考えさせ、宇宙意識に目覚めさせようとするのです。


また、水のサインは、人と人を密着させ同化させる作用がありますが、逆に言えば個人的な事は後回し、そして自己を無にする事もあります。
蟹座は大衆心理に関係した月が司り、家族、血縁や縁故などルーツを同じくした仲間、地域や国といった集団と心を合わせ一つにまとまろうとします。
冥王星が守護星の蠍座は、水の合う他人と情を交わし、個人としての限界を突破させ生まれ変わらせる事ができます。
海王星が守護星の魚座は、境界を超えた広がる世界へと個をなくして染まり、溶け込む性質、まさに個人的な事に拘らないトランスサタニアンの性質を表していると言えるのではないでしょうか。

個の利害を超えた理想社会で繋がりを願う水瓶座の性質、そして水のサイン、特にスピリチュアルやあの世的な事に親和性のある魚座、全てを無に帰し融解させる12室的な生き方と、トランスサタニアンを照合した時、この辺の繋がりがとても腑に落ちるのです。


そして類魂の法則ですが、この辺の事は信じる人もそうでない人も様々かと思いますし、私も詳しく分かっている訳ではありませんが、スピリチュアル的な事で言えば、全ての魂は、大霊(神と言い換えても良い存在)から分かれたものであり、元をたどれば一つに繋がっているとも言われています。
人は霊的世界に、ともに進化向上を目指す家族を持っていると言います。
それが類魂というもので、この世にあって人は個々に切り離された別々の存在のように感じられますが、霊的世界においては、魂は全て繋がっているとも言われるのです。

人の幸せを見れば自分も幸せな気分になる、痛みを見れば苦しくなってしまう、まるで自分の事の様に心を動かされ、泣いたり笑ったりする事もありますが、そういう事なのではないかと理解する事ができます。
究極で言えば、あなたはわたしで、わたしはあなた。
人を傷つける事は自らを傷つけることであり、人に優しくする事は、自分に優しくする事なのです。
人を傷つける人は、心が荒み自傷してしまうという事なのでしょう。
ボランティアなどで人の役に立とうと思うのは、相手の事のみならず自分の気持ちも良くなるからですよね。

人と融合し溶け合う事を望み、無私化に抵抗のないサインはやはり水でしょう。
タロットの吊るし人も、愛する人のためなら自分が死んでもかまわない、むしろそれを喜んでいるかのような謎の微笑みを浮かべ、後光が差しています。


昔の占星術の本などを読むと、天王星以降の星について、あまり影響はないなどど書かれている本もありましたが、これは、日常生活に密接した意識上に登る、個人的な事柄に関してのみに拘れば、という事でしょう。
実際、トランスサタニアンが発見される以前は、占星術では7つの天体を使っていたのですから、集団意識的なより大きな作用を考慮せず、卑近的な解釈であれば事足りるのでしょう。
土星を越えたトランスサタニアンと、個人天体との関わりがない場合、意識の深さ、思想の広がりが狭められ、理解力等が硬直するような傾向も起こります。

しかし、人類が進化しつつある現在、土星と天王星とのボーダーは低くなってきていると思います。
火や水の様に電気を使いこなし生活に取り入れ、大昔では考えられなかった事ですが、電波によって時間、空間を超え、集団が共時的に同じことを体験できる事が当たり前になっています。
現代では、天王星の特性の特殊さは薄くなり、普通の感じになってきています。

さらにもっと進化して、我欲に捉われないスピリチュアルな感覚を当たり前とする人類が現れると、海王星も普通の星になってくるのかも知れません。
また、研究が進み死後の世界も詳しく解明され、霊的な世界が恐れられず、タイムマシンの様な装置で3次元と4次元を自在に行き来きできるような時代が来ると、冥王星も普通の感じになってくるのかも知れません。
この時、ようやく人類はトランスサタニアンを使いこなす事が出来るのかも知れません。


そしてもう一つ、最初は無であったはずの古代の人々が、天体にギリシャ神話の神の名前を与えると、それぞれの神に対応した性質や特徴を持ち始め影響を及ぼすというシンクロも、まさに宇宙と繋がった集合的無意識が成した現象なのではないでしょうか。
比較的新しい天体が発見された時に起こる事件や出来事が、その天体の意味を象徴しているという一致性も、太陽系を超えた宇宙からのメッセージがトランスサタニアンを通じて降りてきた、という事でしか説明がつきません。
人間が星に意味を与えた時、星がその性質通りの影響を持ち始めるのは、何とも不思議な話です。

集合体による無意識は、無意識である限り、人類を乗せた真っ暗闇を航海する行き先の分からない船の様であり、でも鍵を握る宇宙への理解が進めば、未来に対する神聖な灯明が見えてくるのかも知れません。


2012 山陰旅 280.JPG




nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:占い

海王星が魚座に来て・・・ [天体]

海王星が魚座に来て、双子座のままみは長いスクエア時代を迎えます。
大きな天体は、サインに入っただけでも気配を感じる事がありますが、
昨日、何にもしたくない、やりたくない、
やることは山積しているのに、気が散って何一つ手が付かない、
全てのわずらわしさから、早く解放されたい、などど感じて過ごしていました[ドコモ提供]

しかし物質社会で生きている限り、約束事はきちんと守らなければ、
働いて金銭を得なければ、体も管理しなければ・・・

物質の世界は不自由だらけです。
空間や時間に縛られ、世の中の決まり事に縛られ不便を感じる。
生きているという事は、肉体と言う物質に閉じ込められているのだから、本当に不自由を感じずにはいられません。
そう思い始めたのは、年を取ってきて体は衰えるものと、実感してからです。
若い時はこんなじゃなかったなぁと、最近では、体力の限界をいつも間近に感じながら生きています(笑)
これからも体力は下り坂で、ますます自由が利かなくなるのでしょう。
しかし、精神の方はきっと成長し続けます。
きっと少しずつ、思い込みや縛り、そう言ったものを手放し開放され、体とは反比例して自由になっていくものと思っています。

昨日TVで、沖縄県西表島の離島に暮らす、長崎さんという方の暮らしぶりを目にしました。
無人島でたった一人、全裸で暮らす仙人のようなお爺さんです。
何度かTVで見たことはありますが、昨日は、20年以上も、なぜその島でたった一人暮らすようになったのか、いきさつまで取材していました。
若い頃から、カメラマンなど様々な職業を経て来ても、ここは自分のいるべき場所ではないと常に感じていたと言います。
一般社会での生活は、長崎さんにとって不自由極まりないものでした。
結婚して妻子を持つ身になっても、居場所がなく、離島生活と引き換えに結婚生活も捨ててしまいました。
あらゆる縛りから逃れて、見つけ出した居場所が、無人島で暮らすことだったのです。
自由になりたいと、服を着る事までも拒否してしまいました。
長崎さんにとってはあらゆることが足枷です。
もう下界には帰らないと言います。
世間の人たちを長崎さんは、きっと、不便だねと冷笑するでしょう。
穏やかな海を眺めているのが、一番幸せだと言います。

この場合、凄く極端ですが、海王星と連動した12室的な生き方を考えさせられました。
12室は、あらゆる縛りから解放されたい願望が強くなる場所。
現世から、自分を解き放ちたい衝動が高まる場所です。
12室が強まると、一般的な社会に興味が向かなくなりやすいです。

孤立や隠遁生活、辺境の地も表し、現世的な事柄に興味がないのに、この世の中で生きると言う事は、ある意味、心の修行を積んでいるようなものです。
現世的な思想より、宇宙的な思想と繋がっているのでしょう。
人里離れた自然界で安らぎを得たり、スピリチュアルな思想を学び、エネルギーを補充している12室の強い方の声は多いです。

土星は、この世の中の規範やルール、~ねばならないといった責任意識ですが、一定の秩序やルールを守っていれば、個人も世の中も安定し、維持することが出来ます。
しかし、海王星の世界では通用しません。
一見、無責任のようでもありますが、海王星からしてみれば、ルールって何?という感覚なのです。
これから、海王星とスクエアを作っていくと言う事は、責任や役割を果たす事に嫌気がさし、逃げたくなる、そういった気持と葛藤していくのだろうか、と予測しています。
ままみの場合、土星も魚座ですのでなおさら、もがきそうです。
「日常」という、あらゐけいいちさんのギャグ漫画、とってもお気に入りなのですが、その中の登場人物、高校生のゆっこの勉強嫌いが、まさに土星と海王星の綱引きで、笑えました。


テスト前、残り時間は約10時間、
今、必要なのは昨日までの堕落した自分との別れ&集中力!
と、意を決するのは良いのですが、お調子者のゆっこは、ここからポエムの世界へ突入していきます。

それは今日を悔いなく過ごすため
明日を笑って過ごすため
昨日涙を流しても
今まで、何度打ちのめされても
私はあきらめない
いつも笑顔でいたいから
はるか遠い海を行く船よ、遠い光を目指して走り続けろ
ただ真っ直ぐに、ただ真っ直ぐに、今、鎖を解き放て

BYゆっこ

「できたぁー!!・・ぽえむが・・・・(泣)」

そして気を取り直して、単語帳に英単語を書いているうちに、

ttempt 試みる
Love 私の愛を
always いつだって離れていた
confirmation あなたの愛が
teleportation 今ときを飛ぶ
だから
cosmos 空を駆け抜けて
midnight submarine きみとなりたいのさ
forever 永遠に forever 君と forever いつまでも
・・・・・

「できたぁぁあ!!・・・・ポエムがぁっ!」

スーパーウルトラグレート デリシャスワンダフル勉強したくねー!!というおちです。
期末試験の勉強は進まなくても、ポエムだけは無限大のポエマーゆっこ。
この試合、海王星に軍配が上がりました(笑)

海王星、詩や音楽、形にならないもの、感性、波動、地上の形に縛られたくない、見えないものや夢、意識の無限な広がり、非物質的、宇宙意識、具体的では無いもの・・・
それに対し、硬直した土星は、どのように対処していけば良いのでしょう。
ゆっこのようにポエムを書いて逃げてしまいそうです(笑)[ドコモポイント]

1308089872.jpg


nichijo11-2s.jpg


nice!(9)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:占い

月が託す天体 [天体]

月は、気を表す天体。
気持ち、気分、機嫌など。。
気は見えないけれど、感情として心に存在するのもの[ドコモ提供]

個人のキャラクターは、1室のサイン、ASCにアスペクトする天体などに出て、その人らしさを作り出します。
統治星のサインも外見などに現れやすいですが、実は月のアスペクトも、その人を表す雰囲気として、分かりやすく現れるのです。
その人が常に、月の持つアスペクトの気分でいれば、そのような雰囲気が定着するのは自然でしょう。
土星では、堅く真面目そうであったり、木星では、ゆるくて弄りやすい雰囲気が出ていたり、といった感じです。

月は気を抜いた時に、無自覚に表れるため、表情にも無関係ではありません。
私などは冥王星と90度ですが、ときどき目つきが怖くなるそうです(笑)
これは、無表情の時ほど、現れやすくなっていると思います。
面白いもので、月が同じ天体とアスペクトを持った人とは、何か通じるものがあるためか、分かってくる事があります。もしや?と思うと、冥王星、月仲間でした(笑)
ときどき目つきは冷ため?(中身はそんなことないけれど)、感情を大げさにしたり、突き詰めて考える癖などは共通かも知れません。
また、月に冥王星は、素の自分の感情が深刻になりそうな時ほど、気を抜くと回りの雰囲気にそぐわなくなってしまうので、気を使うタイプや社交的なサインの人ほど、合わせる癖を持ちやすいのです。
しかしいつもでは疲れます。今日はほっといて、といった感じになると思います。
そういったことから、徐々に月の持つ機能の「感じる」という事に対し、面倒臭くなって蓋をしてしまう事があるのです。
これは満月から新月に向けての、太陽に光を吸収されていく弱めの月に多いという印象です。
そうでなかったら、逆に、月の「感じる」機能を使い続け、あらゆるところに突っ込みネタを探し、感情を動かし続ける方もいます。
これは、新月から満月にかけての、元気でパワーのある月の場合です。
こんな月の奮闘や努力を全て見守り、受け止められる星があるとすればそれは太陽です。

月は太陽を信頼し、全てを託せます。
切っても切り離せない密接なつながりがあり、月と太陽はお互いによって光を変えます。
陰と陽、男女にもなぞらえ、意志のやりとりが出来るのは、この2天体です。
太陽の意志を引き継ぎ、実生活で現実化するのは月。
逆に、太陽は、月の「感じる」を、「望む」「目指す」といった形に変え、月の感情を受け継ぐことが出来るのです。
ハードアスペクトを持つ月は、本人が物心つかない無意識をさまよっていた頃、受け止めきれないような体験等によって、ハードな印象が刻印されてしまったものです。
無意識の深層部分にある傷は、意識 に浮上して来ないため癒すのが難しいです。
しかし、太陽の意志によって、月の困難な部分を補う事は可能なのです。

「感じる」事はしなくても、「望む」「目指す」といった方向へと意識はできます。
これは意志ですので、自主的に生きようと思えば思うほど太陽の力は強まり、より良い人生にするための原動力になるのです。
この場合、やはり欠けていく月、新月になるほど、太陽に託しやすいでしょう。
影を光に変える力強い太陽の力を、もっと信じてみて下さい[ドコモポイント]


宮古島2011 177.JPG


nice!(3)  コメント(23)  トラックバック(0) 
共通テーマ:占い

増やす天体、減らす天体 [天体]

海王星、木星、金星、などは関わった事を拡大させたり増やす性質の天体、
一方、土星、天王星、火星、などは集中、必要な事だけ残し減らしてしまう性質の天体です[ドコモ提供]

土星と天王星がオポシジョンを組んだ時、世の中は過去大変な不景気になりました。
古い時では1987年のブラックマンデー、2008年のリーマンショック。
緊張を伴うコンビなので人々も楽観的になれずに、消費も控えられ不景気にますます拍車が掛けられるという風でした。私も3年前に購入した外国債券が、リーマンショック以来半値近く値を下げ損失を被っています。
値が暴落した頃、この不景気アスペクトとn太陽がしっかりとT字スクエアで組込まれていました。
来月償還されますが、今はレートを見るのも恐ろしく。。
現在、2室8室で天王星、土星が鎮座。n金星とt冥王星でグランドクロスを作っていますので、損失があって然りの配置です。償還日のトランシットにも配慮をすべきだったと今更ながら思います。
全世界で起こった大衝撃ですが、金融の勉強もろくにせず、金利の良さに目がくらんで購入したのを反省しています。高い金利には常に高いリスクが伴うという当たり前の事を、身銭を切って学ばせてもらいました[あせあせ(飛び散る汗)]
甘い儲け話に釣られず、この損失は自分の力で取り戻せるよう頑張って働かなければ、と思っています。

そこで土星と天王星の話ですが、個人天体と関わっていると無用な物は切り捨てていくリストラ傾向があるので、納得し必要と思われる事以外には手出ししない、というような人になります。
うかつに手を出すという事がない代わりに、頑固で融通の利かない人になりやすいです。
これはハードの場合、ぎこちなさとしても表れます。
良く出れば時間をキチンと守れる人、決めた事は守ろうとする人になりますが、悪く出た場合、全く意味のない事にもこだわりやすいので、ぜひ柔軟性を心がけて欲しいと思います。

特に金星をお金と見た時、パーっと使う事をためらうしっかりした性質になりやすいです。
買い物はよくよく考えてだったり、期限切れポイントなど見落としがないかをチェックしたり、貸したお金はしっかりと覚えていたり。。
男性でこのハードなアスペクトを持つ場合、女性(金星)に対しておごるという事はめったになさそうです。
割り勘が普通の感覚で、マックでデートもありかも知れません(笑)

太陽や月の場合も、自分にとっていらないと思えるものに対し切り捨てることが出来ますので、悪く言えば殺伐、良く言えば合理的。
人間関係の面でこの性質が表れると、少人数の納得した人とだけお付き合いする傾向で、交友関係も狭くなります。普段お付き合いしないメル友などは無意味に思えて、時々メアドの整理もしているでしょう。

しかしそういった性質がどこで発揮されるかは、やはりハウスを詳しく見た方が良いと思います。
ある人は家の中のものを徹底的に片づけたくなる性質を持つかも知れません。不用品はオークションで売りさばき、常に必要と思われる物だけに囲まれスッキリとしていたいと思うかも知れません。

会社の内部でも、提案やアイディアを出すのが得意な人もいれば、後片付けや細かい事務処理が得意な人もいて、自ずと役割が決まってくると思いますが、企画など提案するもののやりっぱなしの人は拡大天体が個人天体に絡んでいる事が多いと思います。
木星の場合、何でも受け入れてしまう性質があるので、机の上も、あまり考えずいつか使うかも知れないと整理整頓されていない物で溢れ、カオス化する傾向が。。
土星の場合は、自分が望んでも望まなくても、いつの間にか後処理的な細かい作業を任されてしまうといった事も。しかし土星が絡んでいると、やる気になればお片付けは得意な分野だと思います。
不満を持ちつつも案外楽々こなし、職場の人から感謝されているのではないでしょうか。

私はこの極端な拡大と縮小のアスペクト、海王星木星180度、土星天王星180度両方を持っていますが、その性質がどこに表れるかというのは、ハウスでくっきりと対比されるため、とてもギャップのようなものを感じます[ドコモポイント]


PICT0029.JPG



nice!(6)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:占い

トランシット冥王星と個人天体 [天体]

現在ままみの金星にはトランシット冥王星が180度に来ています[ドコモ提供]
一生に一度のアスペクトですが、逆行を何度も繰り返しますので、1度目、2度目、3度目と通過するごとに影響を強め、狙ったように出来事を起こしています。
太陽や月が巻き込まれた時のように、生存さえ脅かすような極限的なギリギリ感ではないですが、やはり苦しい事は確かです。
そして通過ではないですが、一番近くなるのは秋になる頃から。留なのでとても強い影響が出ると思います。
t天王星とのスクエアもあり、t海王星は水瓶座を運行しており緩和していません。
救いは、牡牛座t木星の位置が金星にとって良いという事です。

また現在年齢域で木星ですが、年齢になったからといって突然木星の影響が発動する訳ではありません。回帰やコンジャクションの刺激によってn木星のアスペクトやサビアンの影響が強くなってくるので、元々持っていたn木星の良さを発現できる時期に近づいて来た、という事です。
ネイタルの三角と、月を合わせたトランシットの三角で六坊星が形作られる時期もあります。
全てに呼ばれたように予定調和的に物事が進んでいくので、このようなタイミングで事を起こすのは良いかも知れません。

5室蟹座金星という、個人的な情緒や楽しみに甘んじようとする金星に、11室山羊座冥王星はもっと厳しい社会の現実に目を向けるようにと喝を入れてくるでしょう。
牡羊座天王星は、当たって砕けろ的に考えるよりも行動するよう促しますし、そうせざる得ない切羽詰まった状況を作り出すでしょう。
何かあわただしくゆとりが持てないまま、今までの価値観を捨て去って新たな人生の模索が始まるのかも知れません。
今の自分の状況から考えるとこの影響は、5室ー11室なので本職ではない趣味、カルチャーの延長の占いに、社会の山羊座が、占いという媒体で責任やシビアさを金星の性質に加味させようとしているのかも知れません。
もしくは前回の通過の時に浮上した自分の中の問題点が、意識上に出され改善できてきたつもりでも、本当はまだ未解決で不十分だとすれば、もう一度蒸し返すように出てくるでしょう。

冥王星は徹底的な変化を作り出すので根本的に性質が変わっていなければ、しつこく問題提起してきます。
土星は意識に上がってくる天体ですので、オーブ内でも悟って受け入れた時には解放されていますが、冥王星の場合は、嵐の渦中では何が何だか分からないうちにそうなっていて事が終ってやっと気付く、といった風ですので本人の自覚がないうちにそういう状況ができるため、全く予想外のところから問題が出てくる可能性もあります。

現在このブログでの鑑定はメールのみのスタイルですが、大変ありがたい事にリピーターの方も何人かいらっしゃるので嬉しい限りです。しかし最近自分のやりたい方向性が分散し不透明になり、ハッキリと打ち出せるシステムもないままどうするべきかと思っていたのです。
こういった時こそ何か方針を決め行動を起こし、冥王星の力を建設的に生かそうと思います。
ハードアスペクトの渦中に行動を起こすのは嵐の中に船を出すようなものだ、とも言いますがあえて、です。
これは、冥王星のエネルギーが強大なため、はっきり外に表現しない事には内面で衝動が堂々巡りし、あらぬ方向からの出来事を引き寄せてしまうという事もあるため、エネルギーを使うルートや道筋を、ある程度付けた方が良いという考えです。

因みに個人天体が月の場合ですが、約10年程前射手座に冥王星が来ていた時n月が180度という配置で、10室t冥王星は4室n月に、仕事か、母性かの選択を迫りました。
公務員として働いていたのですが、仕事に対する責任と不妊治療しながら2人目をどうしても欲しいという気持ちとの板挟み、そして自ら希望して異動した事が仇となり、結果流産となって精神的肉体的にも追い詰められました。4室月、家庭、子供、10室冥王星、社会的立場、責任、プレッシャーの葛藤はとても激しいものでした。
t海王星t天王星が水瓶座で調停していた時期を外れ、その時は仕事か不妊治療か、どちらかの選択しか考えられませんでした。
射手座冥王星は、やれるものなら極限までやってみなさいというような挑戦的な性質を持っていると思います。

そして現在も冥王星が安穏とするのを許さず、シビアに現実の社会に目を向け、社会的な活動に対しもっと本気で取り組むようにと促していると思います。水星が牡牛座のため不器用な分、集中して取り組む時間がないのが踏み切れない原因でもあります。これもやはり葛藤で、本気でやる気があるのか、と迫られているような気がします。

ままみは牡牛座から蟹座にかけ個人天体が集中しているので、冥王星が凶座相でアスペクトをとる事は今回を最後に、物凄く長生きしない限りおそらくありません。
これからは山羊座の終りから魚座の始めにかけt冥王星が進行するに連れ、次々120度を形成していくので、過去諦めていた事、傷つけられた事が再生されていくものと思います。
なので今回の金星へのハードアスペクトは、今まで個人天体の不十分なところも含め、総決算的な出来事を起こす事になるでしょう。自分の悪い思い癖、至らないところなど気付いて修正されるチャンスとも思います。
この貴重なアスペクトは恐れるだけでなく、学びの時期として前向きに捉えたいです。
またn金星に関わる3つのトランスサタニアンの中で、一番最後まで残るのはt海王星120度です。
最終的な結果は良いのではないかと考えています。[ドコモポイント]


DSC00634.JPG


nice!(8)  コメント(13)  トラックバック(0) 
共通テーマ:占い

春分点の冥王星 [天体]

現在、冥王星は山羊座にありますが、この冥王星は軌道が楕円形なため、短い時では約11年間、長い時では約30年かけて12サインを一周します。[ドコモ提供]
現在まででは本来のサインである蠍座を一番早く運行しており、そこから徐々に伸びていき、山羊座には約15年、牡羊座まで来ると本当に30年かけてサインを通過するのです。

今から約55年後、随分と先の話で申し訳ないですが、冥王星は春分点を通過します。
スピリチュアルな海王星も同時期に蟹座入りし、スクエアを組みながら運行していきます。
冥王星と海王星という、銀河系の影響を太陽系の中に持ち込む2大天体がアングルに来るのです。
人類が冥王星を発見してから、初めて経験する冥王星の春分点通過は、一体どんなことが起きるのかと気になりました。
もちろん、その頃まで見届ける事はできませんが、スタート地点に入った冥王星は世界中を刷新すべく、地球規模の出来事を起こすことは間違いないと思います。

集団意識の強いサイン、蟹座は一つのまとまった集団へと意識を駆り立てます。
蟹座の海王星は統合された集団への強い憧れを持ち、人類に理想を掲げさせ、魂の故郷を追求するべく行動を起こさせるのではないでしょうか。

しかし危険なのは、蟹座の初期の方の度数には自己犠牲的な意味があるという事です。
個人よりも大きな国家や社会という集団に同化したり、またそのような体験をせざるを得なくなるという意味なのです。
個々の意思は大きな権力に抑圧され、犠牲になる事を美化し、理想とさえ考えられてしまうかもしれません。
特に5度あたりには、小さい集団が滅ぼされ大きい集団へ統合される意味のサビアンがあり、これは大きくみれば国家間の争い、弱肉強食の争いを意味します。

蟹座的集団に同化させる際に、双子座までの個人の自由や意思は一度消されなければいけない、というプロセスが必要なのですが、冥王星とスクエアなのでかなり危険な可能性があります。
理想を夢見たはずなのにそれはただの欺瞞であり、海王星の集団催眠がとけた頃には、実は間違っていて飛んでもない破滅への道を進んでいたとか、そういう事も考えられます。

春分点の冥王星は、人類史上初の出来事を引き起こすでしょう。
牡羊座の初期度数は常識に縛られず、人類未踏の事柄でも躊躇せず行動を起こせてしまうのです。
強い欲望も渦巻く事になりますが、人類は行動で可能性を模索するでしょう。

また、冥王星は、国家や民族など共同体のカルマを表す星でもあるので、そのカルマ解消のために破壊と再生を経て、根本を作り変えてしまうかも知れません。
もしかしたら、世界の国々を一つの国家としてしまう、といったような巨大な構想を冥王星は練っているのかもしれません。

牡羊座の3度あたりには、集団に同化する力がとても強く働くポイントがありますので、蟹座海王星の統合計画は、ここの冥王星によっても一段と弾みが付けられますし、集団に同化することで人類の新しいアイアンティティが目覚める、また、同化しないことにはその世界で生きる事が困難になる、といった風になるのではないでしょうか。
冥王星ですので、それに抵抗する術は誰も持てないということかも知れません。

冥王星と海王星は、軌道が中になったり外になったり共鳴している深い関係を持っています。
2つの天体がタッグを組むと凄まじいエネルギーが働くでしょう。

おそらく有史以来、最高にスピリチュアルな精神性が世界全体で高まっているという事には違いないと思います。悪く言えばオカルトや危ない新宗教が支配するような世界にならないとも限りませんが。。。[ドコモポイント]




ホルスト 冥王星 再生する者

ホルストの組曲「惑星」には、この曲は含まれていませんが、これは作曲当時この天体は未発見だったためです。冥王星発見後、ホルストは冥王星の作曲に取り掛かかりましたが、半ばにして亡くなったため未完成になってしまいました。しかし、のちに依頼されたイギリス人作曲家が引き継いで作曲したとの事です。
まさに死と再生を象徴しているようで、興味深いですね。


nice!(12)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:占い

トランシットの海王星 [天体]

海王星はトランスサタニアン天体であるにも関わらず、トランシットの影響力は比較的ソフトであると考えられがちです。[ドコモ提供]
冥王星の破壊、天王星の変革といったような猛威を奮う急激な環境異変は請け負っていないためですが、入室しているハウスの意味にも、パーソナルプラネットやASC、MCに掛ると天体の意味にも、しっかりと影響を与えます。
しかしマヒやボケといった意味のある海王星は、その影響さえハッキリと自覚させません。

回りに靄が立ち込めた状態で、自分で自分のしている事が分からなくなる。
外から見てもまるでベールに覆われたようで、自分の事をなかなか人に理解してもらいにくい、といった状態を作り出します。

良い方に出れば理想を掲げ人に夢や希望を与えられるのに、悪く出れば詐欺や騙し、不正といったように出ます。これは結果犯罪といったことにも繋がります。
天王星と火星が絡むのはシャープに覚醒された分確信犯的な犯行になりますが、海王星の場合は気が付いたらそうなっていた、というような犯罪のパターンが多いのではないかと思います。

今回起こった大学入試不正事件は、まさに海王星が悪く働いた典型なのかも知れません。

周囲の人も容疑者の不正を見つけにくい。本人も自分のしている事が犯罪だという事実を客観視しにくい。
この容疑者のチャートを観た訳ではありませんが、海王星が悪く出た時の犯罪に近いと感じました。

私もASCに海王星が乗っていた時は、後から考えると良くまああんなことができたなあと、驚くような事をしていた事に気付きましたし(もちろん犯罪ではありませんよ!)それはアスペクトが大分離れてから気が付くといった感じでした。

金星や火星など恋愛に関係した天体に海王星が凶角で関わる場合は、相手の真実を見えなくしてしまい理想の相手として入れあげたり、不倫と気付かないで後から騙されていたと分かるようなパターンもよくあると思います。

その時は靄に包まれたように分からないのですが、それはやはり海王星の影響にすっぽり入っている渦中なので見えなくなってしまっているのです。
しかし良く働いた場合には直感が冴え、見えないものが見えたり感じられる力も強まるため相手の本性を見抜く事も出来ると思います。

以前、海王星が10天体の中で一番影響が大きい天体として位置付けている文章を目にした事があります。
確かに海王星は、楕円形軌道の冥王星より外側へ運行している事もありますし、数年前、冥王星は惑星ではないとも定義付けられました。すると海王星が太陽系の一番外側の天体と言った見方もできます。
何より海王星は12ハウスの一番最後、何事も溶解し無に帰してしまう場所を支配する天体です。

考え方によっては目に見える大打撃や変革よりも、正体も見えず自覚のないまま真綿で首を絞められるような海王星の作用の方が恐ろしいのかも知れません。[ドコモポイント]

ホルスト 惑星組曲 <海王星 神秘の神>




nice!(6)  コメント(15)  トラックバック(0) 
共通テーマ:占い

太陽のアスペクト(2) [天体]

前回の続きで太陽と土星外惑星のアスペクトについてです。天王星、海王星、冥王星は特殊な才能や、小さな集団を越えた世代的なムーブメントを表します。そして軌道の小さい天体より日常性をはるかに越えて、無意識への作用をするため個人ではコントロールが効きにくく、太陽など重要な天体と絡むとまるで宿命のように感じられる人もいるのです。[ドコモ提供]

太陽と天王星のアスペクト

天王星は分離する天体、身近な環境から孤立して上の次元を目指そうとする普遍的な天体です。変わり者、反逆者的なイメージがありますが、それは土星までの世界観やルールを覆し、その場でしか通用しないローカルなものを嫌うからです。そこから離れ客観的に見ているので分裂や孤立の意味もあります。しかし視点は普遍的です。

0度では太陽の人生を作りだす力が天王星の影響を受けるので、自分独自の生活方針を貫こうとします。例えばどこかの特定の団体に所属したり、勤め人になってローカルな社会のルールに従うといった事はしにくくて、自由な生き方を追求しようとするのです。一人で研究に没頭するなど、独立してどこにも適応しないといった風になる人もいます。みんながしているから、とか今流行ってるからといったような世間に迎合するような生き方が大嫌いなのです。結果、結婚も適齢期になったからそろそろといった考えは全くありません。

120度では天王星の出方は穏やかです。反逆性はほとんど出ずに、気さくな親しみやすさが出てきます。天王星が壁を破るので誰とでも公平に付き合えるのです。それに天王星は水瓶座の支配星、お友達や同士といった意味がありますので、人生を作る時にも沢山人が寄ってきていろんな人からの人気があります。0度の場合は孤立といった感じなのに対し、120度では組織や大勢の人を上手く扱えるという風になってきます。そして自主性の太陽と協力し合って団体を作ったりする人もいます。風ならコミュニケーションを主にした会、地のサインならグルメの会といった風です。

180度では常に天王星が太陽に働きかけるといった状況なので、正面から道徳、常識といった制約を踏み外そうとします。男性の場合仕事にそういった事が出やすく、女性の場合は男性に関して出やすいので、人と違った形の結婚になるかも知れません。180度は初めから天王星の性質が出ているので不意に隙を突いて出るスクエアより誤解を受けずに済むかも知れません。

90度では異なる元素からの干渉ですので、意識しない所で不意に天王星衝動がやってきます。また、せっかちで衝動的、独自の見解が現われやすくなります。誤ったと気がついてもそのまま突っ走る融通の利かない傾向があります。社会や組織に対する反逆的な傾向が強められるので、大企業には向かないかも知れません。大きな企業に入ったから安心というような発想を一番嫌うタイプです。個性的で組織に飲み込まれたくないといった人が多く、独自に発展させていきたいのでアウトロー的な生き方をする人もいます。どちらかと言えば個人事業、ベンチャー企業向きです。

太陽と海王星のアスペクト

0度の場合、海王星は時間空間を越えてイメージが広がっていく天体なので、太陽の活動と夢の中の世界が混ざり合っているといった感じです。海王星がいつも側に張り付いているので、当然海王星的な事が好きなのです。海王星は別の次元にいるような存在といったイメージですので、眼には見えないけど感じるもの、霊的な事、無意識的なメッセージが人生を作る時に役立つといった風になります。

120度太陽の人生作りに海王星が貢献します。海王星のイメージする力、それがだんだんと形になっていくのです。願望をリアルに思い描く事で現実を引き寄せる力を持っています。イメージトレーニングはこの配置の人は無意識のうちにやっている事が多く、企業家や政治家の様な職業の人には多いアスペクトです。なので無目的に始めたりするのではなく、こんな風になったら良いというイメージを持ってから始めてみて下さい。また直感力に冴え、偶然の恩恵や努力なしに幸運にあずかれる事が多いのです。 

180度では海王星が常に太陽をターゲットしていますので夢は果てしなく広がるといった感じになります。ファンタジー好きな人もいて想像の世界に入り込み、現実とは違う自己像といったものを作り上げる人もいます。なのでどこか神秘的な雰囲気を漂わせているかも知れません。またとても人が良く、まるで聖者のようでもあり、人を疑ったりしません。騙されても気が付かない人もいます。しかし人が良いというだけなので、これが原因で失敗するといった事はありません。

90度は海王星の影響が一番強すぎて、太陽の現世的な意志と海王星の神秘的な意志が戦っているような感じになります。結果、無意識の力に翻弄される事も多く混乱を招きます。予想外のところから海王星の横やりが入るといった感じですので、普通の暮らしをしている人がこの配置を持っている時は、占いやセラピー、心理学といった方面にこのエネルギーを解放してあげるほうが良いのです。普通の会社勤めをしている限りでは、海王星が何か怪しげな事件を引き起こす可能性があります。それは人に言っても説明のつかないような出来事かも知れません。なので太陽的、海王星的な人生と、2つに分けた生き方をすると良いのです。

太陽と冥王星のアスペクト

0度の場合、冥王星は底力、限度を突破した力持っていますので、太陽と一体化するとその人の持つ馬力や推進力は凄いものになります。また冥王星は太陽系の外側からの意志を持ちこみますので、口では説明できない衝動に駆りたてられたりする事もあります。物事は徹底的にする主義で中途半端にはできません。人と合わせる事も苦手かも知れません。実際インパクトのある人生になりやすいと思います。

120度は冥王星の再生力で、何べんでも蘇る力を太陽に与えます。途中でドロップアウトしても、あきらめていた事でも、やり直しがきくのです。冥王星の120度はどのような天体に対しても修理したり、復帰させる力があるので、これは本当の意味での粘り強さであるとも言えます。また自分の中で根底の意志が一致しており、人の意見にも惑わされず、迷いがなく無駄な事もしなくなります。

180度の場合は冥王星が、太陽の活動力を限界を越えさせようとします。太陽は常に過剰な事を要求されるためほどほどに出来ず結果、無理をしてしまいがちです。妥協したような、気軽で楽な生き方といったものに流されないはずです。人生にも深い味わいを求め、日常的な普通さでは満足できずにもっとグレードの高いものへと駆り立てられていきます。

また女性の場合、結婚相手に普通じゃないものを求めるといった事もあります。例えば普通じゃない神様のような存在の人であったり、太陽海王星では神聖さ、この世のものではないようなものを要求するといった風です。しかし普通の人はなかなかこの要求には応えられないので、段々と無理してきてしまい、結果耐えきれなくなった男性が脱落していくといった事もあります。逆に男性が月でこの配置を持っていると、奥さんに普通の人ではないスーパーなものを求めていく事になります。

90度の場合は冥王星の強制力がヘビーに働きます。冥王星は限度を越えさせるので、どうしても人生の中で限度を超えたもの、極限的な体験をしやすくなります。 冥王星のハードな影響力を調停できる天体はないので、定期的に太陽の経歴は冥王星によって急激に変化させられます。それは太陽にとって挫折とも言えますが、冥王星から見ると軌道修正なのです。こういった体験をした時には、根底的な太陽の目的が新しく目覚めるチャンスだと思った方が良いのです。何事も強制的に起こるので傍からみると深刻な人生になりやすいのですが、大逆転という事もあり得ます。

変化のないところからの発展はかたが知れていますが、冥王星が持ちこむ別の次元の元素を受け入れて活動する事が出来れば、太陽の活力はこれまでになく増大します。このアスペクトは使いこなせれば大ブレイク、そうでなければうだつの上がらない感じになりやすいのでとても難しいかも知れません。またやはり普通の人が歩むような人生というより、特殊経歴といった風になりやすいです。

冥王星は太陽系の外から未知の世界を持ち込んできます。 太陽が人生を作る上において、この天体のアスペクトなどの関与の仕方の違いによっては全く性質が違ってしまう事もあるのです[ドコモポイント]

100MLT19-PICT0021_PICT0021.JPG

nice!(9)  コメント(20)  トラックバック(0) 
共通テーマ:占い

太陽のアスペクト(1) [天体]

前回の流れで、太陽と他の天体とのアスペクトについてです。水星、火星は以前の記事に書きましたので金星、木星、土星との関係です。[ドコモ提供]

太陽と金星のアスペクト

太陽と金星はあまり離れず運行しますので水星と同じようにコンジャクションだけ成立します。太陽は自分を主張する力、金星は美意識やセンスなので人からみてとても華のあるソフトで優しい印象を与える人になります。また親しみやすく社交的なのですが、若干太陽の自主性が弱体化され依存心が出てくる事もあります。しかし障害を及ぼすほどではありません。

年齢によってもその人が太陽役になるか、金星役になるか変化します。金星の年齢域は16歳~25歳くらいですが、その頃は側に太陽があるので金星の美意識、センス、楽しむ事などを、太陽が公明正大に認めますので金星的な事に関して堂々としています。また26歳~35歳くらいの太陽の年齢域では、太陽に金星が寄り添っている感じなので、個人的な感受性や好みを大い仕事に生かせるという風です。接客業や趣味的な仕事に向いているという事になります。また主張や物腰はやはりソフトです。

太陽と木星のアスペクト

0度の場合、木星の発展性が太陽の公的な面、社会的地位などに貢献します。木星は保護を表す天体なので、チャンスや幸運をラクに手にする事が出来るのです。こういった保護作用が効いているためこのアスペクトは持つ人は、楽天的で気楽な性質になりやすいです。また女性は良い条件の男性に縁があります。

60度120度のソフトアスペクトの場合、木星が穏やかに効いてくるので太陽の人生の目的がどんどん広がり昇進や発展といった意味でやってきます。木星はあまり細かい事に敏感ではありません。寛容で鷹揚としているので、悪くいうとボケた感じが出やすくなります。 120度は典型的な大企業や官公庁向きになります。小回りは効きませんが、こそこそともしないのんびり感は、そういった職歴に最も馴染みやすいのです。屈折が無くて、いかにも表街道を歩むような恵まれた面を持ち、常識的に生きている育ちの良い人という印象を与えます。

180度の場合は、人生や仕事の発展性に節度が無くなって来ます。木星が何でも安請け合いをしてしまい太陽の能力や実力を越えて広げてしまうのです。結果収拾がつかなくなり、寝る時間も無いような事態になっていきます。木星は太陽に限界を考えず働きますので体力があるうちは良いのですが、そうで無くなったらあまり手を広げ過ぎないようにするべきです。木星と太陽が0度の場合もそうですが、土星が良い関わりをしていれば、こういった広げ過ぎの弊害から自分を守る事が出来ます。土星は自分の目的に合わないものなら有利なチャンスでも拒否する事が出来るからです。

90度の場合は目的ではない方向違いのところで広がっていくので 脱線しやすくなります。例えば企業で言うと衣料メーカーの会社が、レストラン経営に乗り出したり、食品メーカーが化粧品製造を始めたりなどです。しかしこの脱線をジャンプと捉えて上手に利用出来れは問題無いのですが、アスペクトがこの90度のみでは、太陽に負担が掛かりエネルギーが枯渇する事態になりえますし、木星の後ろで冥王星が90度でハードで関わっていた場合、持ちあげて後で落とす、といったようになるかも知れません。

野心はあるのですが集中力には欠けるきらいがあります。このスクエアは自覚して上手く使うようにすれば太陽の長期的なテーマに幅を作ります。

太陽と土星のアスペクト

土星は末端とか外郭を作りだす天体です。0度は太陽の人生を作りだす力と人生を完成させる土星の力が一緒になっていますので、どこか自己完結的です。プロセスに重点を置かず、ひたすら目標に向かって禁欲的に努力するといった風です。早くラクになりたい、早く土星の示した基準まで到達して安心したい、といった気持ちが無意識のうちに働くからかも知れません。

また太陽を父親としてみた時とても厳格で自由判断が許されなかったといった場合や、お年寄りとみた時、身近にいたそういった人の影響で、常識的で落ちついた性格になった、というような事もあります。自分の中で土星的な性質を身につけて無かった場合は、父親など管理する人の存在が他にいて息苦しく感じるかも知れません。

120度の場合は太陽という個人のエゴが、土星の社会的な規範、ルールといった性質に上手に合わせて行けるので、古い体質の組織や企業に参加した場合も苦痛を感じません。土星の表すお年寄りや管理者といった人にも上手に関われるので、組織の中で働く時は秘書的な仕事にも向いています。

土星というレールの上を太陽は脱線せずに、人生を秩序を保って歩めるといった形になると思います。時間は掛かりますが維持した目標には安定してじっくりと達成していく感じになります。

180度の場合、土星の制約意識がストレートに太陽の個人のエゴに向かいます。土星は先生、先輩、上司など表すので、そういった人たちの言い付けを忠実に守ります。ルールからはみ出す事を極端に嫌う人もいます。ある程度の枠がないと落ち着かないなど、厳格でとても真面目な人が多いのです。我慢や努力といった事を美化します。目上の人から見ると、本当に良い部下なので後継者に向いています。

90度の場合は、土星が父親のイメージや社会の成功イメージとすると、ああはなりたくないと自分で人生を作り上げたい太陽との矛盾や葛藤が生じます。また年寄りや父親からの圧力、妨害といったように、自分の人生を邪魔している様に感じやすいのです。土星は発展しようとする太陽を押さえつけるので、最初からビクついている形になりやすく何か不安だとか、コンプレックスが付きまとうといった感じになりやすいのです。

しかし若い時は太陽と同化しているので窮屈さを感じますが、、歳をとってくると今度は土星の側に回るのでで、スクエアの他の元素を体験するなどいろいろな人生経験を積んだ結果、人生の幅も広がりあまり負担は感じなくなって行きます。[ドコモポイント]

100MLT19-PICT0056_PICT0056.JPG

 


nice!(8)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:占い

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。