前回の流れで、太陽と他の天体とのアスペクトについてです。水星、火星は以前の記事に書きましたので金星、木星、土星との関係です。#59092;

太陽と金星のアスペクト

太陽と金星はあまり離れず運行しますので水星と同じようにコンジャクションだけ成立します。太陽は自分を主張する力、金星は美意識やセンスなので人からみてとても華のあるソフトで優しい印象を与える人になります。また親しみやすく社交的なのですが、若干太陽の自主性が弱体化され依存心が出てくる事もあります。しかし障害を及ぼすほどではありません。

年齢によってもその人が太陽役になるか、金星役になるか変化します。金星の年齢域は16歳~25歳くらいですが、その頃は側に太陽があるので金星の美意識、センス、楽しむ事などを、太陽が公明正大に認めますので金星的な事に関して堂々としています。また26歳~35歳くらいの太陽の年齢域では、太陽に金星が寄り添っている感じなので、個人的な感受性や好みを大い仕事に生かせるという風です。接客業や趣味的な仕事に向いているという事になります。また主張や物腰はやはりソフトです。

太陽と木星のアスペクト

0度の場合、木星の発展性が太陽の公的な面、社会的地位などに貢献します。木星は保護を表す天体なので、チャンスや幸運をラクに手にする事が出来るのです。こういった保護作用が効いているためこのアスペクトは持つ人は、楽天的で気楽な性質になりやすいです。また女性は良い条件の男性に縁があります。

60度120度のソフトアスペクトの場合、木星が穏やかに効いてくるので太陽の人生の目的がどんどん広がり昇進や発展といった意味でやってきます。木星はあまり細かい事に敏感ではありません。寛容で鷹揚としているので、悪くいうとボケた感じが出やすくなります。 120度は典型的な大企業や官公庁向きになります。小回りは効きませんが、こそこそともしないのんびり感は、そういった職歴に最も馴染みやすいのです。屈折が無くて、いかにも表街道を歩むような恵まれた面を持ち、常識的に生きている育ちの良い人という印象を与えます。

180度の場合は、人生や仕事の発展性に節度が無くなって来ます。木星が何でも安請け合いをしてしまい太陽の能力や実力を越えて広げてしまうのです。結果収拾がつかなくなり、寝る時間も無いような事態になっていきます。木星は太陽に限界を考えず働きますので体力があるうちは良いのですが、そうで無くなったらあまり手を広げ過ぎないようにするべきです。木星と太陽が0度の場合もそうですが、土星が良い関わりをしていれば、こういった広げ過ぎの弊害から自分を守る事が出来ます。土星は自分の目的に合わないものなら有利なチャンスでも拒否する事が出来るからです。

90度の場合は目的ではない方向違いのところで広がっていくので 脱線しやすくなります。例えば企業で言うと衣料メーカーの会社が、レストラン経営に乗り出したり、食品メーカーが化粧品製造を始めたりなどです。しかしこの脱線をジャンプと捉えて上手に利用出来れは問題無いのですが、アスペクトがこの90度のみでは、太陽に負担が掛かりエネルギーが枯渇する事態になりえますし、木星の後ろで冥王星が90度でハードで関わっていた場合、持ちあげて後で落とす、といったようになるかも知れません。

野心はあるのですが集中力には欠けるきらいがあります。このスクエアは自覚して上手く使うようにすれば太陽の長期的なテーマに幅を作ります。

太陽と土星のアスペクト

土星は末端とか外郭を作りだす天体です。0度は太陽の人生を作りだす力と人生を完成させる土星の力が一緒になっていますので、どこか自己完結的です。プロセスに重点を置かず、ひたすら目標に向かって禁欲的に努力するといった風です。早くラクになりたい、早く土星の示した基準まで到達して安心したい、といった気持ちが無意識のうちに働くからかも知れません。

また太陽を父親としてみた時とても厳格で自由判断が許されなかったといった場合や、お年寄りとみた時、身近にいたそういった人の影響で、常識的で落ちついた性格になった、というような事もあります。自分の中で土星的な性質を身につけて無かった場合は、父親など管理する人の存在が他にいて息苦しく感じるかも知れません。

120度の場合は太陽という個人のエゴが、土星の社会的な規範、ルールといった性質に上手に合わせて行けるので、古い体質の組織や企業に参加した場合も苦痛を感じません。土星の表すお年寄りや管理者といった人にも上手に関われるので、組織の中で働く時は秘書的な仕事にも向いています。

土星というレールの上を太陽は脱線せずに、人生を秩序を保って歩めるといった形になると思います。時間は掛かりますが維持した目標には安定してじっくりと達成していく感じになります。

180度の場合、土星の制約意識がストレートに太陽の個人のエゴに向かいます。土星は先生、先輩、上司など表すので、そういった人たちの言い付けを忠実に守ります。ルールからはみ出す事を極端に嫌う人もいます。ある程度の枠がないと落ち着かないなど、厳格でとても真面目な人が多いのです。我慢や努力といった事を美化します。目上の人から見ると、本当に良い部下なので後継者に向いています。

90度の場合は、土星が父親のイメージや社会の成功イメージとすると、ああはなりたくないと自分で人生を作り上げたい太陽との矛盾や葛藤が生じます。また年寄りや父親からの圧力、妨害といったように、自分の人生を邪魔している様に感じやすいのです。土星は発展しようとする太陽を押さえつけるので、最初からビクついている形になりやすく何か不安だとか、コンプレックスが付きまとうといった感じになりやすいのです。

しかし若い時は太陽と同化しているので窮屈さを感じますが、、歳をとってくると今度は土星の側に回るのでで、スクエアの他の元素を体験するなどいろいろな人生経験を積んだ結果、人生の幅も広がりあまり負担は感じなくなって行きます。#59093;