ホロスコープのASCの横の軸とMCの縦の軸は、本人の生き方を知る上で最も重要な注目すべき部分です。#59092;

1室のASCは個人の出発点に対して、10室のMCは集団の中での社会的立場です。 この関係は基本的に90度で対立をしています。ハウスマターの火星と土星の関係で考えても、火星のエネルギッシュな生命衝動に対して土星は枠や形を作ります。本人としてはASCのキャラクターで1室の意味する事をしたいのだけど、社会的には10室の事をしなければいけないという風に緊張した対立があるのです。

また仕事をしている人がほとんどなので、MCは職業を表す名詞のようになっていますが、意味としては集団社会の中でのその人の位置付けを表すので、仕事をしていない人にももちろん重要なのです。主婦であれば結婚後の社会的立場になります。

この10室にどのような天体が入っているか、MCに天体がアスペクトしているかが職業判断には重要です。また10室支配星の天体がどこに飛んでいるかも見ます。この場合沢山天体があったり、アスペクトしていたりすると職業が一種類では消化しきれません。なので転職を繰り返すという事もあります。

特にMCが双子座であったりすると、風の柔軟サインなので、一つのところに落ち付かずにいろいろ変わりやすくなります。一つの事に飽きやすいので、こういった転職を避けたい場合は 初めから内部で凄く変化が激しい職業に就くというのが良いと思います。思いがけず事件が起きるような警察署などでは、日々変化があって双子座的欲求が満たされるので転職しなくても良くなるという風です。

またMCが牡牛座の場合は、土のサインの感覚が普通の人よりも発達した部分を生かして、音楽、料理、アロマ、など五感に結びついたところでの職業という風になっていきます。もし支配星の金星が3室に入っていたらそういう分野の事を人に教えたり、パソコンを使ってデザインしたりという生かし方をすると良いのです。

10室は大概2つのサインをまたがっていると思いますが、前半と後半の部分でギャップがあると途中で職業を変えるという可能性が高くなります。10室が射手座と山羊座の場合研究者から、企業家になるといったようにです。

MCに対する天体のアスペクトはその人の社会的な態度に現われますが、天体そのものを職業選びに使う事もできるのです。特に120度60度0度の天体を見て下さい。もし土星が120度でMCとアスペクトしていたら、あらゆるビジネスに対応できますし忍耐力のある仕事にも向きます。しかし90度ですと大概1室か7室の土星という事になりますが、1室は自分に対する自信の無さ、7室は周囲からの厳しい批判で足を引っ張られるという事になります。

しかし成功しない訳ではありません。デビューが遅くなるといった方が良いと思います。遅くなった分だけ準備も確実にできるし、技術も確かなものになるからです。#59093;