チャートの地平線で割った上下、子午線で割った左右、4つに区切った場合の領域には共通のテーマが見られます#59092;

特色のあるその一角に、天体が4つも5つも入っていれば、そこは重要な部分ですので、生きる上での方向性や大きなテーマになったりするようです。太陽や月が入っていればなおさらです。

◎まず東側に多い人は、人に頼らず自分で自分の事は決めます。
自立的に自分を基準に行動を起こします。思った事は一人で実行してしまうでしょう。

◎西側に多い人は、人と共存していく気持ちが強いですから、時には依存しながら、周りに合わせ生きていきます。
協調性があるため、社会での立ち位置や、人から見られている自分を気にします。
しかしこういった方でも、牡羊座の月などがぽつんと東側にあると、実際の生き方は依存的であるのに、気持ちだけは自立したいと焦ってしまわれるようです。

◎地下部分に多い人は、個人生活、プライベートを重視します。
私生活を充実させる事に喜びを感じ、どちらかと言えば内向的かも知れません。
生きる方向性は、個人の能力を発達させたり、楽しみを追及したりする事です。
自宅などで仕事をされている方が多いのですが、これも山羊座に天体が多かったり、地上に個人天体がある場合は、現実では専業主婦を続けながら、このままでいいのかと、社会に出てたい気持ちも強くなるようです。
地下に天体を多く持っている方は、家で創作的な作業をしている事が多いのですが、決して社会的な活動が出来ないという訳ではありません。

◎地上部分に多い人は、社会活動を好む人です。
表舞台に出て、大勢の人に認識されたいというお気持ちが強く、どちらかと言えば外交的です。
社会に出て多くの人と関わり、積極的に働きたいし、活躍して地位も得たいと望まれるでしょう。
地下とは反対に、個人で作業するよりは、会社を経営したりするのにも良いという配置です。

もっと分けて観てみますと・・・

◎東半球地下(1室~3室)に多い人
純粋な自分という存在の発祥の領域なので、新しい自分の発見や自分探しがテーマかもしれません。
自分に正直で妥協をしないコツコツ型です。何らかの才能を持っている事が多いでしょう。
自分に対するこだわりがあり、周りを気にせず風流に生きる方や、趣味の勉強のため留学をしたり、資格取得をしたりなど、才能や能力の育成に熱心な方が多いという印象を持っています。

◎西半球地下(4室~6室)に多い人
身近な人との共存、共鳴がテーマの領域なので、情緒の育成に関わっていきます。
仲間を大切にし、安心できる居場所があるととても幸せを感じます。
家族との関わりが大きく占めていて、家に居ながら何かを始めたいが、家庭は第一で、と考えられている方が多いようです。
この配置は、家で漫画を描いたり、楽器を演奏したりなど、そういった創作活動をされている方もいる一方、やりたい事が見つからず、何かを始めたいが何をしたら良いのか分からないという方も、結構多いという印象です。

◎西半球地上(7室~9室)に多い人
社会的な人格の育成の領域で、結婚や対人関係など集団性に大きく関わるのが特徴です。
ここからは、自分とは全く違う他人との交流で、その中でどのように自分を活かすかがテーマなのです。
この配置では、本当に恋愛や結婚、人間関係での悩みでのご相談が多いです。
結婚したいと切に願われる方、はたまた既婚者同士の恋愛に関する悩みや、対人関係ではもめごとばかりだとか、友人同士の派閥抗争に巻き込まれ、転校を余儀なくされたというケースもありました。
山羊座が関わっている場合では、能力や地位で人の優劣を測る事もあるため、対人関係のパワーゲーム的な駆け引きから、なかなか下りられないといった事もあります。
しかし、この配置全体に言えると思いますが、人が嫌いかと言えば、やはりそんな事はなく、関わりたいというお気持ちが大変お強いのです。

◎東半球地上(10室~12室)に多い人
総合的な人間を完成させる領域です。
社会的立場を確実なものとし、キャリアを打ち立て、社会に看板が出せる自分を作り上げようとします。
もしくは環境や仕組みに依存しない独立した自分を目指そうとします。
社会で認められたり、世の中に出るためには、やはり地上の天体が多い方が有利のようです。
ここに天体が多い方は、自分のお店でやりたい事をかなえようとしたり、自営業的なお仕事をされたり、またその希望を持っている方も多く、エネルギーに溢れて活動的なのを感じます。
転職もキーワードのようで、今までのキャリアを捨て、新しい環境への可能性を探っている方もいます。
方向性としては様々ですが、人を励ましたりお役に立つような、ボランティア的な活動を希望されている方も多いように思います。

これら4つの領域に、天体が集合している場合、生き方にも上のような傾向が現れると思います。
領域に入っている3つのサインは、それぞれ、何もない所から始める(活動宮)、固定し安定させる(固定宮)、前の2つのサインを上手く組み合わせながら、次の領域への調整をする(柔軟宮)という違いがありますが、共通したテーマを持っているのです。
そして、春分点、夏至点、秋分点、冬至点は、出発点ですので、ハウスの意味が強調されます。、
気学の地支で言う、寅巳申亥で生じて(各季節の始まり)子卯午酉で旺じて(各季節の真ん中)丑辰未戌で墓する(土用期間で次の季節への調整)というのに似ています。

また、領域に関わらず、全体的に星が散らばっていれば、おそらく1つの思いや考えに囚われず、周りの意見と自分の意見、社会生活と私生活、全てにバランスよく総合的に力を注げるでしょう。

ちょっと流れをアーチストの成長で例えてみました・・・

東半球地下
趣味で作曲活動。腕を上げる。
西半球地下
友人や仲間とバンドを組み、学園祭や地域で活躍。
西半球地上
評判になりメジャーデビュー。グループで世に出て認められ活動する。
東半球地上
グループでの活動はやり切った感があり、個を出したくなってソロ活動を始める。

作家の場合、
一人自宅でコツコツ原稿を書きためる。
会社や仲間内で、才能のある人として有名。同人誌や、自費で本を出版。
応募した作品が受賞し、出版社から認められ、メジャーデビュー。雑誌掲載。
名前が売れ、独り立ち。プロダクションを立ち上げる。

勿論これはイメージです。
チャートは可能性を制限するためにあるのではなく、希望した人生を叶えるために、模索するツールとして使って頂きたいと思います#59093;