四柱推命は占いの帝王ともいわれる位、的中率の高さを誇っています。生まれ持った宿命がズバリ現われるので恐れられている部分もあるのですが、その他にも命式にどのような運が巡ってくるのかが実は肝心なのです。推命はとても奥が深く難解だといいます。ままみの知っている範囲でしかご紹介できませんが、推命は占星術と同じく、季節の変化を原理としています。良く当たるといわれる占いはやはり天文や暦などを元に発達したものが多いようです。#59092;

推命で大切なのはやはり運命の盛衰消長を教えてくれる大運図です。

大運図は四角い図をイメージしてもらって、それぞれの辺が東方木運(寅、卯、辰)南方火局(巳、午、未)西方金局(申、酉、戌)北方水局(亥、子、丑)となっています。一辺を3等分し、十二支ごとに一つの大運(10年間の運勢)として観ます。人間は自然のまま健康に生きられれば120年の寿命を授かっているといいますが、大運図が一回りで120年なのは寿命を全うすれば全ての季節を生きられるという事です。この四角い図のどこから人生が出発するかは、命式の月柱の干支が起点になります。例えば甲子月の生まれの人では、子のところが出発点、甲と付け順次、十二支の上に、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸、、と付けていきます。また人によって何歳からか始まるのか、順行運、逆行運もあり違いますので、細かい説明は省きます。逆行運の人は季節が冬から秋、そして夏へと進むのです。

例えば命式で火運を喜ぶ人は 北方水運で不遇だった時代を経て、東方木運の曲がり角に来ると運命が好転してきます。気学の記事でも書いたと思うのですが、木生火で、木は火を生ずるからです。そしてさらに30年して南方火局へ巡れば大発展します。逆に火運を喜ぶ人が西方金局に入ると運命が悪化します。金生水で水を生ずるからです。また曲がり角では必ず大きな変化が、10年ごとの区切りのところでも小さな変化は起こります。

働き盛りの大切な30年間~40年、大運でどこの季節を巡るのかによって人生が左右されるといっても過言ではないでしょう。ここに命式に30%大運に70%くらいの比率で観る理由があるのです。

そして自分にとっての良い五行は調候用神といい発展期を見つけるのに知っておかなくてはなりません。命式中にあるととても良いのですが、歳運、大運にあると先ほどの説明のように発展期になります。しかし用神の定め方は命式全体のバランスを観るので複雑で分かりにくいのです。日干と月支の関係のほかにも、生年月日時の天干、地支の五行の関係から、足りない五行を補ったり、多すぎる五行を剋す役目の五行を見つけたり、日干のバランスを主に着目して考えます。

しかし命式の日干(生まれた日の天干)と月支(生まれた月の十二支)の関係によって、巡って来る大運歳運の吉凶を判断する「四時の吉凶」というのものがあります。これは大運歳運の判断に重点が置かれ比較的分かりやすいものです。万物の自然の摂理をそのまま、人の運命に照合させたものと言えます。例えば水は冬を表し、火は夏を表します。寒い冬に生まれた人は火の温かさを欲し、暑い夏に生まれた人は涼しい水を欲しがります。長くなってしまうので、次回この「四時の吉凶」について書きます。#59093;