ホロスコープで最も興味深いことは、何と言っても未来の出来事や、この先の好調不調、運勢の流れを知るという事ではないでしょうか。占いで一番知りたいのは未来予知と思われる方が多いのではないかと思います#59092;

出生図は人生における全ての出来事を表し、逆を言えば出生図にない事は起こらないというのが占星術の基本原則だそうです。出生図はその人の生まれ持った可能性を描いています。

例えばネイタルのチャートに2室6室10室に天体がグランドトリンをもっている人が、10室に動きの遅い強力なトランシット天体がコンジャクションすると、まるでスイッチが入ったかのように社会的な成功が現実として実現し、それ以降も地位は存続していけるでしょう。

またネイタルの2室、6室だけでもトラインであれば仕事による収入が発展するという意味ですので、トランシット天体の10室入りを利用すれば十分社会的に成功する可能性は高くなると思います。

ネイタルでこういったチャートを持っているという方は、チャンスをあらかじめ持って生まれてきたという事なのです。それ程でもない、いまいちパッとしないと思われる場合は、おそらくまだ天体の力にスイッチが入っていないのかも知れません。しかし大きなトランシット天体で刺激を受けたり、プログレスでその時期になると状況は変化するはずです。もちろんご自分の努力も大きいと言えるのですが。

逆にネイタルの2室6室10室に一つも天体がない人は、仕事で金銭を稼いだり、社会的地位を上げたいといった事にもともと興味を持たなかったりあまりエネルギーを注がない人が多いようです。生活のために働きもするといった感じでしょう。
しかし10室に天体が入った時にはにわかに野心に燃えて、仕事を始めたりする場合もありますが、やはりトランシットは一時的な影響ですのでハウスを抜けた時には興味が失せてしまうようです。ネイタルで仕事のハウスに天体を持つ人、持たない人の違いです。

結婚運などで見ますと、7室の意味も良くソフトアスペクトで固められている人は一時的なハードアスペクトが起きてもあまり深刻にはならないでしょう。
ただし普段から事が順調に運んでしまうため、深く考える機会がないままでいると、冥王星などの一生に一度あるかないかの一回性のアスペクトにかかった場合は、衝撃に慣れていないためショックというような体験になると思います。

反対にネイタルの太陽や月が、特定のものから離れる、分裂するといった意味の天王星とハードアスペクトであったり、7室に天王星が入っている場合はもともと離婚しやすい、離婚が出来るという素地を持って生まれています。しかしこれも可能性という事で、いくつものハードアスペクトが重なった時に実現化しやすいのです。

ネイタルの太陽、月、プログレス太陽などがトランシット天王星とコンジャクション、またはハードなアスペクトをとっている時期。ソフトアスペクトがなくハードアスペクトだけだったりノーアスの人はよく影響されます。
運命急変という事では絶大な冥王星と関わっている時期や、土星がASC、IC、MCなどポイントに来た時も運の変わり目ですのでそういった事が起きやすくなります。

結婚相手のチャートにもよるところが大きいのですが、もともと離婚運をお持ちの方はプログレスとトランシット両方がハードな期間はなにか起こると思って間違いなく要注意なのです。

しかし以前に人生が変わるくらいの出会いと別れ、人格が変容してしまうほどの別れなどを経験し印象が刻まれてしまうと、その出来事によって出生図に描かれてる事を消化してしまうという風になるので同じ事を繰り返さなくなるというのがあります。
その課題はもう終わったよという事なのです#59093;