インコンジャンクト(150度)はマイナーアスペクトなのですが、その影響の大きさが見逃せないため、メジャーアスペクト扱いへと脱しつつあるようです。#59092;

150度は扱いがなかなか難しく、下手するとスクエアより理解し合えないといった組み合わせなのです。
三区分も四元素も二要素も共有していなくて、隣同士でもなく最大限離れているというサインの組み合わせなので、ほとんど共通項がありません。

インコンジャンクト同士のサインは性質がまるで違うので、相性や、本人の中で太陽と月の組み合せになった場合、折り合いが難しいと思います。
膝を突き合わせ話し合おうとしても、2つの違う言語を通訳なしで対話している風なものだろうし、戦おうじゃないかといっても、ボクシングと剣道といったスタイルでやってきて、なかなか試合場にも上がれないような感じになるのではないでしょうか。

衝突や対立というのでもなく、食い違い的といったような150度は、内面の微妙な部分の調整をしなければいけないという関係なのです。
この矛盾を調和的にするには、どういったところが違っているのかサインの性質を知っておいて、意識して手立てをする必要があると思います。

150度は、一度受け入れたら、大変メリットの高いアスペクトです。
違う次元の要素をその天体に取り込めたり、今まで相いれなかったサインに幅や可能性を持たせることができますし、120度の予定調和的な発展性はありませんが、努力によって相手のサインを再評価し、自分の偏って不十分だった性質を補い合えるという関係にもなるのです。
しかしそうするには、地のままではいけないという事です。
食い違いの部分など観ていきますと・・・


牡羊座乙女座は、荒々しさVS繊細さ 

まず自分ありきなのが牡羊座。考えなくてもまず本能で体が動きます。
これに対し、プランを練って頭脳で納得してから行動する乙女座。
行動を起こす時のスピードが違うので、せっかちな牡羊座は、乙女座をおいてけぼりにするかもしれません。
乙女座はそんな牡羊座を見て、小うるさく批判するかもしれません。
直感的でがむしゃら、荒々しいエネルギーを持つ牡羊座は、まず自分ありきで、人の後を追うのを嫌います。
これに対し乙女座は、自分の能力を自他のために有効に役立てる事に喜びを見出し、決まり切った反復も厭わない完璧主義者、理論で武装します。
2つのサインが相入れるには、全く馴染みのない世界に飛び込んでいくくらいの必要性があるかもしれません。
どちらも武装するのはやめて、エゴは一時忘れるようにしましょう。


牡牛座天秤座は、職人VSコンパニオン

どちらも美意識が強くロマンチストで、心地よい事が好きというサインですが、興味や表現が人に向けられるか物質に向けられるか、この違いは大きいです。
外見やムードを大切にしスマートさを基本とする天秤座から見ると、牡牛座は現実的で少し鈍臭いなあと感じてしまう事があります。
牡牛座は、触感など肉体を通しての感覚を大切にし、実際見て触れるものを通して物事を理解します。
職人さんが多いのもこのためで、一度決めた自分の価値観を曲げようとしません。
天秤座の関心事は、他人の行動や周囲の人達の心理で、仲介役など頼まれたら喜んで引き受けます。
お互い望むものは違いますが、共通項としての美意識がありますので、その価値観を認め合うのです。
一緒に芸術に触れるというのも良いかもしれません。
天秤座と仲良くするには、牡牛座は頑固さを改めもう少し柔軟になる事。
天秤座は、牡牛座を付き合わせようとひっぱり回したりせず、(牡牛座は無理に何かをさせようとするとへそを曲げてしまいます)まずは牡牛座のペースに合わせ、得意の社交術で気持ちを開かせて下さい。


双子座蠍座は、浅い理論VS深い感情 

深刻な話は嫌い、当たり障りのない気楽な会話、そして理屈で納得したらそれ以上面倒くさい事は苦手とする双子座は、蠍座の意味深な言葉も、さらっとうけ流してしまうため、蠍座は拍子抜け、箸にも棒にもかからず相手にし難い相手でしょう。
双子座は、軽くて面白いその場限りの関係をつくるのは得意ですが、同じ関係を長く続けるのは苦手です。
情報も刺激を求めて広く浅くを求めがち。
蠍座は、謎めいていて外部から内面世界に侵略されるのを激しく嫌いますし、興味のある事は狭く深く追いかけます。感情は極端で、愛と憎しみは激しいものがありますが、一度恋人や友人になれば、献身的に尽します。
双子座はこのような蠍座の深い感情移入を、理解しづらいまもしれません。
双子座の得意とする説得方法は、奥の奥を見抜く蠍座には通用しません。
騙されないので決して嘘はつかないで下さい。
蠍座は考え過ぎずもっと気楽になる事、束縛も控えめに。
双子座は気持ちを集中し、蠍座の中にある奥深い感情にも興味を向ける事です。


蟹座射手座は、家庭人VS旅人 

どちらのサインも、本能的で直感的、また行動的で野心的な性質は共通しています。
しかし蟹座は、常に感情というフィルターを通して物事を理解しようとします。
気分屋なので、正論であっても、わずかな感情のニュアンスによって好き、嫌いのふるいにかけてしまう事も。
柔らかく傷付きやすいため自己防衛本能が強いですが、ひとたび仲良くなれば相手には心地よい安心感を与え、相手との安らぎや思い出を何より大切にします。
一方射手座は、外の世界や哲学的な領域へ、興味の向くまま旅をしているようなさすらい人のような生き方です。精神的な自由が必要で、束縛も嫌います。
あちらがダメならこちらがあるさと諦めも早く、一つの感情に関わっていません。
射手座は、蟹座の優しい甘やかしを気に入ってますが、蟹座は実はストレスをためてしまいます。
射手座は粗雑さや鈍感さで蟹座を傷つけていないか気を配りましょう。
蟹座は独占欲や怒りやすさを控えめに。
蟹座は射手座のフェアプレイの精神を、射手座は蟹座の忠実心を、お互いのそういった点を尊敬しあえるようになると良いと思います。 


獅子座山羊座は、輝きたい人VS到達したい人 

どちらもプライドが高く、仕事をするからにはトップに登りたい願望のあるサインですが、称賛を与えてくれる取り巻きに囲まれ、部下に恩恵を与えられるような指導者になりたいと思うのが獅子座。
下積みから努力と忍耐によって這い上がり、管理職などピラミッドのてっぺんの座につこうとするのが山羊座です。夢に生きているか、現実を直視しているか。
山羊座は下積みでも将来の夢に繋がるためなら耐えていけます。
しかし獅子座は人生にロマンを求めるため、ドラマでもない限り、厳しい現実は受け入れがたいかもしれません。
これは輝く太陽と、厳格な土星の組み合わせです。燃えている火に土をかけると一瞬で消えてしまいます。
山羊座は獅子座の夢やロマンを理解してあげましょう。
山羊座はいつか山の上に到達する日のために生きていますが、獅子座は今日というこの日を生きて輝かなければならないのです。
獅子座の自慢話や見せびらかしに嫌気がさしても、崇拝されたい尊敬されたいために一生懸命なのです。
そのくせデリケートで、裏切りなどにあうとくじけてしまいやすいのです。
山羊座は自制心があり、現実的なので、なりふり構わずの苦労や困難でも成長の糧としてしまえるしなやかさがあります。
獅子座は山羊座の持つ孤独感を理解してあげましょう。
しっかり者に見えても、一人でいろんなものを抱え精いっぱい頑張っているのですから、優しい労いの言葉など心に沁みるはずです。
まるで共通項のないサインですが、お互い外の競争社会といった事からは遮断された、プライベートな世界を作り上げる事です。仕事の話は一切せず、この組み合わせは、私生活の楽しみだけを追求するようにしましょう。


乙女座水瓶座は、近視VS遠視

どちらも理論派で、分析力に長けているのですが、視点がかけ離れている傾向が。
細かい部分に目が行きすぎる乙女座は、見えない所も見て気にしてしまう事もあります。
繊細なのですが悪く言えば重箱の隅を突く傾向が。
一方水瓶座は視点が大きく、逆に足元をおろそかにしてしまいがち。
高みから俯瞰しているようなものの見方をするので、時に偉そうに感じるかもしれません。
乙女座はささいな事で気に病みますが、水瓶座は一時、やり過ごして終り、後は忘れてしまいます。
このように見方の違うサインですが、どちらもコミュニケーション能力に長けているのが強みです。
水瓶座は異なる視点からも見ることができるので、乙女座に自分の視点を適合させるも出来ると思います。
そして水瓶座が面白い事をし始めたら、乙女座はそれを批判したり分析を始める前に、まず楽しんでしまいましょう。
乙女座は水瓶座の自立心を妨げないはずです。
乙女座も一人の時間を大切にし、有意義に過ごす事のできるサインですから。
宇宙人とも言われる水瓶座は、実際的ではない実情と合わない机上の空論を振り回している事がありますが、さり気なく乙女座が現実を示してあげられるので、お互いメリットの高い関係性だと思います。


天秤座魚座は、バランサーVSスピリチュアリスト

どちらも優しくロマンチストで、優柔不断というサインですが、完璧に理解し合う事は多分難しいでしょう。
天秤座が全ての人に平等に、誰からも喜ばれようとしてバランスを取るのに対し、魚座は自分たちの世界だけを見て、主観となるものだけを一緒に見ていきましょう、とひっぱりこもうとします。
せっかく二人になれたのに他の人に優しくしている天秤座を見て、魚座はイライラしてしまうかも知れません。
天秤座は自分の外見など、外から見える自分を気にしますが、魚座は自分の主観を大切にし、人の心には敏感なものの、外からの見られて自分はどうだろう、といった視線はあまり気にしないと思います。
自分が良いと思ったスタイルが何より一番心地良くいられるのです。
こういった魚座を見て天秤座は、しなやかで素敵だな、と感じます。
2つのサインの守護星、海王星と金星は、平和を愛し夢を見させる天体なので、一緒に楽しい事をし愛情に特化すれば、食い違いなど気にならない程調和できるかもしれません。
魚座はスピリチュアルな星、何より共感する力が強く、懐が深いのですから。


蠍座牡羊座は、影の支配者VS表番長

どちらも情熱的ですが、支配的になるという部分でも一致してしまうので困りのもです。
一度燃えたら完全燃焼する牡羊座、ケンカをしても翌日はけろっとしてますが、蠍座の場合下手するとくすぶり続け、一生恨みを忘れない、なんて事もあります。
牡羊座はこれくらい言ってもと、自分の場合のように考えない事です。
蠍座は冷たい無言の凍てつく視線だけで、牡羊座を黙らせてしまう事ができるのです。
また牡羊座は、なだめても脅しても蠍座本人がやりたくない事をやらせる事は不可能だという事に気付きます。
牡羊座は衝動的に行動し、欲しいのもを掴みますが、蠍座は徹底的に注意深く、ひたひたと近付き行動します。
牡羊座は蠍座が、本当は何を考えているのか分からないし混乱する場面もあると思います。
このサインの組み合わせは、お互い触れてはいけない部分はしっかりとわきまえておく事です。
牡羊座は蠍座の、言葉にしない部分も聞きとることができれば上手くいくと思います。
おそらく主導権を握っているのは表面では牡羊座ですが、本当は蠍座が主導権を握っているというケースが多いのではないでしょうか。


射手座牡牛座は、ウサギ(ケンタウロス)VSカメ(牡牛)

全く歩調が違う組み合わせなので、一緒に何かするという場合かなりの協調性が必要です。
射手座はまだ見ぬ世界へ冒険の旅に出かけたいし、牡牛座は日差しの溢れる草原で、綺麗な花に囲まれながら草をはみはみし、のんびり過ごしたいのです。
単純な裏表のない射手座は、悪意のないケンカや議論を好みます。
むしろその刺激でお互い腹を割れるし、元気になれるとさえ思っているのです。
しかし平和主義の牡牛座は、自分の興味のあることにしか意識を向けたくないので、そのようにはいきません。
射手座は人の気持ちには結構鈍感で、牡牛座を傷つけてしまう事もありますが、牡牛座は事を荒立てるよりは黙り込んでしまいます。
沈黙に耐えられない射手座は全てを話して欲しいと怒りますが、牡牛座は一旦決意をしたらそこで終わりです。
これでジ・エンドでは困りますが、射手座の鈍感さと牡牛座の頑固さがぶつかるとこういった事になりかねないのです。
この場合は最も恵み深い木星と金星という守護星の力に救いを求めれば、最悪な事態にはならないはずです。
射手座は、牡牛座の誠実さ、粘り強さ、官能的な魅力に目を向けましょう。
牡牛座は、射手座の楽観主義、包容力、精神性には憧れるはずです。
お互いに自分にないものを尊重し合うという事が大切です。


山羊座双子座は、和みリストVSハジケリスト

まず立場に対する考え方が違います。山羊座は、努力して得られたステイタスや地位を宝物のように大切にし、自分のお役目を最後まで責任を持って果たそうとしますが、双子座は決められた役割の中に、自分が当てはめられるのを嫌います。双子座は人から期待されると気が重くなるのです。
いつも自由な立場で、気の向くまま風のように動いていたいんです。
義理堅い山羊座は、こんな双子座を理解できないでしょう。
双子座の、めまぐるしく変わるいろんな考えに追いついて行くのも大変です。
山羊座は引かれたレールの様な、常にゴールを見据えたビジョンを持っているので、双子座の落ち着きのなさ、脱線したハジケぶりを、時には羨ましく感じることがあります。
まっすぐな山羊座は、たまには自分もは外れてみたいといった気分になる事があると思います。
一方、神経過敏で疲れやすい双子座も、落ち着いた山羊座からは一時の安らぎをもらえると思います。
また計画通りに進めることが苦手な双子座は、山羊座の計画性を称賛し、自分もまねたいと思うでしょう。
時には山羊座を退屈だと双子座は感じるでしょうが、山羊座が答えを出すまで、双子座はじっと留まっているようにしましょう。
そうすれば実際山羊座が、どれだけユーモアにあふれ信頼できる相手なのか、山羊座は双子座が、実は誠実な面もあるのだという事を、発見できると思います。


水瓶座蟹座は、アンドロイドVSヒューマン

水瓶座は狭い地域だけにとらわれず、もっとグローバルな広い社会の繋がりに目を向け、友愛の精神を発揮しています。そして身内には案外無愛想で距離があります。
蟹座はまず、足元から始まる家族への愛情を何より大切にして、外部の人達にはまず警戒し排他的になる事があります。うち面、そと面の良さが逆なのです。
水瓶座は、蟹座の独占欲や、少しの感情でも大げさに泣いたり怒ったりする様子を冷めた目で、人間的過ぎる・・・と思う事でしょう。
蟹座も、水瓶座の世間の常識や掟には縛られず飄々と生きている様子や、感情より理論を優先させ予測できない反応が返ってくる思考回路を、人間ぽくない・・・と思う事でしょう。
違いを乗り越えるため、蟹座は外に目を向けもっとオープンに、水瓶座は蟹座の話をじっくりと耳を傾けて下さい。
二つのサインが興味を向ける共通項は、おそらくPKOなど人道的な立場としての活動でしょう。


魚座獅子座は、ミューズVSアポロン

この組み合わせは、どちらが主導権を握るか疑問の余地もありません。
獅子座が魚座を傷つけたりしなければ、魚座は全く気にしないでしょう。
しかし獅子座が尊大になり過ぎて、あれこれ指示したり、服従を求めると、魚座は一生懸命合わせようと努力しますので、自分は不当に扱われてると感じ犠牲者の気分になってしまいます。
そして無意識の世界に逃げ込むべく、アルコールに浸って現実を忘れようとするかも知れません。
二つのサインの共通項は、どちらも寂しがり屋で自信がなく、(実は人から認められたがる獅子座も)それぞれの行動は、実は同じような感情から発生している事が多いのです。
そこを理解すれば、お互いの良き理解者になりえるかも知れません。
魚座の夢やビジョン、音楽や芸術は、獅子座のクリイテイブな欲求を刺激しますので、二人は創作活動に打ち込むのにとても良い相性だという事が出来ます。


いかがでしたでしょうか。
自分とは異なる相手を理解し、思わず出てしまう地の部分を、意識してすり合わせる事で大分関係が良くなるのではないかと思います。
150度は1室から見た6室ですので、訓練や教育で磨かれる、という意味があり、うまく使えばサインや天体の持つ性質ををレベルアップできるのですが、実はこれだけではありません。
1室8室の関係もまた150度ですので、共通項も全くないのに訳もなく本能的に惹かれたり、性的に惹かれるといった事も起こりうる関係なのです。
人は自分にないものを求めるといいますが、やはりこの場合もそうだと思います。#59093;