aquarela(アクアレーラ)は「水彩画」との事で、この歌のタイトルは本来、「ブラジルの水彩画」となるのですが、「ブラジル」とか「サンバ・ブラジル」という曲名で、40年代から世界中に知られている歌です。

曲が魅力的過ぎたせいか、このサンバは何処でも聴かれるようになり、安っぽいサンバの代名詞にまでなってしまった感があります。
しかし、今でもブラジルの「もう一つの国歌」と呼ばれる程、みんなに愛されているサンバには違いありません。

ジョアンの名盤「海の奇跡」は、全ての曲を自身がプロデュースしており、天才のひらめきによって、ブラジル人の心に描かれる、美しい絵画のような演奏に仕上がっています#59043;





ブラジル
ブラジル人のわがブラジル
混血の同胞の国
おまえにわたしの詩をうたおう
ブラジル、サンバからわき出る
からだを揺する楽しさ
わが愛のブラジル
われらの主の土地

過去のカーテンをひらけ
闇から母なる黒人女をつれだせ
お祭りにコンゴの王様を決めろ
吟遊詩人よ、ふたたび歌え
あわい月の光のもとで
おまえの愛の歌のすべてを
わたしはあのご婦人の歩むすがたが見たい
サロンからサロンへと
レースのドレスをひきずりながら

ココ椰子のとれるココの樹
そこにわたしは網をかけておく
明るい月夜に
ああ、あの泉のせせらぎ
わたしが渇きをいやすところ
月が遊びにくるところ
おお、この美しい小麦色のブラジル
それがブラジル人のわがブラジル
サンバとパンデイロの土地

ブラジルは豊かな、楽しい土地
ぼくを冷たく見ている
移り気なモレーナ
ブラジル サンバからわき出るものに
世界中がびっくりする
わが愛のブラジル
われらの主の土地



「我が祖国のサンバ」
ジョアンが、歌っている表情を見るのも楽しいです




私の故郷のサンバはね
みんなをしなやかにさせてくれるよ
みんなで歌えば最高の楽しみをくれるよ

サンバを好きじゃない人は
普通の人じゃないんだね
頭が病気か さもなくば 足が悪いんだよ
私はサンバを聴きながら生まれて
ずっとサンバで育ったんだ
サンバに首ったけだし
離れたことなど一度もない