夏休みなので、今日はうちで飼っていたインコの事を書きます。#59092;

あおぴよちゃんは、オパーリンブルーのとてもきれいなインコでした。お腹の羽はまるで南国の海みたいな色。

可愛いひなひなちゃんの時から、キピヨちゃんとともに手乗りインコとして育てました。

しぐさが一つ一つ可愛くて見ていて飽きない、まさにエンターティンメント性のあるインコでした。

よく主人のセーターの中にスポンともぐりこみ、じーっと動かないので覗くとガーガーガーと威嚇。私のうちですが何か?的な感じで落ちついちゃってました(笑)

ノリノリの時は、首を振って嬉しそうにダンス♪ 私がウンウンと首を縦に振ると、ついのっちゃって一緒に首を振ってくれるような気のいいインコでした。

あと芸というのか「あおぴよちゃん、バババは?」と言うと羽をその場で高速ではばたかせ見せてくれました。

ノリノリかと思えば、急にギギギと鳴いてヒステリーを起こす事もありました。主人は何かあおぴよちゃんの気にさわるところがあったのかよく咬まれてましたっけ。(笑)といってもカッコの→( )くちばしの跡が付くぐらいです。

おしゃべりはしないといわれる女の子でしたが、おしゃべりの上手いキピヨにつられて「アオピ、アオピ、」と頑張ってました。

何かに熱中すると周りが見えなくなるようで、一日中止まり木をかじり続け、鉛筆の心みたいに細く尖らし、自分で止まっていた止まり木を落として大騒ぎしてました。

気の強いあおぴよでしたが、キピヨちゃんにも気を許し仲良くなり、巣箱を取り付けると卵を産んでお母さんになりました。そして何日も何日も頑張って辛抱強く温めていました。

いつまでも雛が孵らないので調べてみると、途中で成長が止まってしまった卵ばかりでした。

あんなに一生懸命に、やつれボロボロになるまで頑張っていたのに、お母さんになれなくて本当にかわいそうでした。次の年も巣箱を入れたのですがやはり結果は同じ。巣箱はもう入れない事にしました。

インコは湿気に大変弱いようで、それからというもの梅雨の頃になると、決まってあおぴよは具合が悪くなり病院のお世話になっていました。小さい体を獣医さんがぎゅっと握って、羽の内側に抗生物質の注射をされてる様子は見ていられないほどでした。

そして中年期になった頃、ヘルニアを発症。膨らんでいくお腹は動く時も邪魔になり辛そうでした。

手術という選択枝もあったのですが、知らない所でたった一匹で何日も入院、と思うと分切れませんでした。小鳥の場合、その場で亡くなる事も多いと聞かされ、痛い思いをする手術までどうしてもさせたくなかったのです。

でも結局、あおぴよの寿命を延ばせるかも知れないチャンスだったのに、それを放棄した結果となってしまいました。異型すぎるお腹の膨らみは、もう手術でも手遅れとなってしまいました。

最後はとっても苦しかったのに偉かったね、最後まで命ある限り生きようと頑張っていたね。。

今まで遊んでくれて、周りを楽しませてくれて本当にありがとう。。。

頑張っている姿は、生きたいという気持ちの凄まじさ、尊さ、いろいろ、いろいろ命について教えてくれたね。小さいインコとは思えないくらい、とてつもなく大きな存在感だったよ。

あおぴよは子供と私の号泣の中、冷たく硬くなっていきました。目の光が消えていって最後には乾燥して落ちくぼんでしまうまで、まだ生きてるんじゃないか、また動き出すんじゃないかという期待も打ち砕かれました。

2009年1月26日、公園の隅にひっそりと埋められ眠っています。あおぴよへの感謝の気持ちを家族で書いた手紙とともに。。。

春になって公園を通るたび、スズメや小鳥たちが元気に鳴いて飛んでいるのを見ると、あの中にあおぴよちゃんがいて、一緒に楽しく飛んでいるに違いないと思うようになりました。いつもそんな気配があるような気がしました。

そして、出かけた神社で引いたおみくじには、、

「ななされし かごの小鳥の とりどりに たのしみおおき 春ののべかな」

「籠の中にいた小鳥が放されて自由にとび歩く様に苦しみを逃れて楽しみの多い身となる運です・・・」

あおぴよが天国からもう痛くないし苦しくないから大丈夫だよ!悲しまないで!といって得意そうに羽ばたいている様子が目に浮かびました。

これはあおぴよちゃんの天国からのメッセージです。おみくじで小鳥のキーワードが出たのは初めてですし、籠の鳥が放されて、苦しくない、自由に飛び歩いて、などの言葉がおみくじに出ているのです。神様が教えてくれたあおぴよの天国での姿なのです。

最後までこうやって思いやってくれたあおぴよという小鳥を、私たちは永遠に忘れられません。

いつか本当にあおぴよちゃんと天国で遊べる日も来るのかもしれません。#59093;