1970年代に近づくと、ボサノバブームは一時終焉の時を迎えます。
アーチストの多くはそのままアメリカに残ったり、ブラジルへ帰国したりしていました。
そんな中ジョアンは、ボサノバの歌姫として大成功を収めた妻アストラッド・ジルベルトと別れ、
メキシコで漂流、不遇な生活を送っていました。

そういった苦しい時期であるに関わらず、
「彼女はカリオカ」「三月の水」などメキシコ時代の録音は素晴らしいものでした。
彼らしい雰囲気と瑞々しさに溢れ、一層輝きを持った作品になっています#59130;









彼女はカリオカ

彼女はカリオカ
彼女はカリオカ
足の運びを見るだけでわかる
あんな優しさはほかにないよ
その瞳の光の中には
月夜のリオが映ってる
同じ光
同じ空
同じ海が見えるんだ

お願いだから 僕だけ見ておくれ
この瞬間のためだけに
生きてきたんだ
君の瞳の光の中に
探し求めてた安らぎを見つけた
今はもう ただ夢中
僕にとって彼女は
美しすぎる人
しかも しかも
彼女はカリオカなんだ