「砂山」  作詞:北原白秋  作曲:中山晋平

夕暮れと共にはしゃぎながら帰って行く子供達、そして遠く海鳴りが聞こえてきそうな砂山の風景が浮かびます。

この歌は新潟を訪れた北原白秋が、郷土について歌える歌を作って欲しいという生徒たちの頼みで作った歌なのだそうです。

「新潟の浜辺、目の前には佐渡という島が見えています。
寒くなり始めた季節、時は夕暮れ、空は灰色で雲は低く垂れ込め、今にも雨が降り出しそうな空模様でした。
砂浜には子供たちが砂を掘ったり、鬼ごっこをしたりして遊んでいました。
日がとっぷりと暮れかけてから私たちは帰りかけましたが、暗くなった砂山の窪みでは、まだ2~3人の子供たちが残っていて、赤い火を焚いていました。それはそれは淋しいものでした。」

これは白秋の心情を述べた記事の一部ですが、このような情景の中でこの歌は作られたのです。


民謡風の童謡ですが、石川さゆりさんが歌うと何とも言えないカッコ良さを感じます#59130;