6月は2日の日食から始まり、16日の月食、夏至を挟んで今月1日の日食と、空の上のイベントはとても忙しかったですね。
何かじっとしていられないようなそわそわする感じが続き、活動宮のグランドクロスはここで一つのピークを迎えた感があります#59092;

先月の日食の動きに合わせるかのように世の中でも、菅総理が退陣を決意表明するなど今年中には首相が変わる動きになるし、個人への影響はもとより社会全体の動きに日食は大きな影響を与えていて、重要な時期に来ている事を私たちに教えてくれています。
活動宮のグランドクロスは波乱含みな危険と紙一重の配置ですが、変化を起こすにはこれくらいのエネルギーが必要という事なのでしょうね。
6月に3回も起こった日食月食、意識せざる得ない影響を感じたので整理してみたいと思いました。

日食月食は占星術的に良いか悪いかと言われれば、マンデンでもあまり良い意味ではなく、大きな社会的変化や天変地異の発生をもたらすと言います。
社会や政治に与える影響が大きいのは、やはり国家の代表を表す太陽が隠されるためです。
古代では支配者や王様の死を意味するなど、不吉な予兆として畏れられてきました。
万物の恵みである神の様な太陽を、黒々と月が隠してしまう訳ですし、科学の時代になるまで日食は畏怖されていたと言うのも頷けますね。

個人のチャートではどのようかと言うと、太陽が一度隠れて蘇るので、サインやハウスの意味がリセット、刷新、変革、何か新しい変化がやってくるといった意味です。普通の新月と違ってパワーが大変強いのです。
天体エネルギーのキャッチセンサーが敏感な人は、食の影響に支配されていた6月は、通常とは全く違う感覚が続いていたのではないでしょうか。
感受点に重なった場合、その意味を強めたり、感受点に対しての変化が起き、これはその日の事だけでなく次の日食まで効果が続くと言います。
石川源晃先生の本によると、出生図の太陽とこの日食の新月がトラインの場合(オーブ1度)次の新月の間に良い事がある、と書かれています。

天体の動きですが、これは意識するのとしないのとでは大違い。
今回の日食も全く意識しなければ、結構重要なポイントに来ていたとしても何事もなく通り過ぎてしまうでしょうし、社会の情勢などが変わった事で、その人も日食の間接的な影響を受け取ると言った感じになるでしょう。
本人が日食を意識して、望んでいる変化の方へと行動を起こした場合、大きな出来事を引き寄せる事もあると思います。

しかし日食は一概にイケイケゴーゴーで物事を始めて良い時とは違うのです。
通常の新月と違って前後1週間くらいは、あまり新しい事をしない方が良いと言われています。
吉日を探るエレクショナルでも日食は前後1週間くらいは外します。
これは古代から不吉とされていた日食に対する概念が、そのように言われる一つの要因でもあるのでしょう。
日食の影響は吉凶混合、波乱含み。そのパワーは強いですから個人への影響もかなりのものです。
しかし新しい事を始めるには、どんな事にもリスクは伴いますので、それを覚悟なら良いと言えます。
リスクを背負ってでも積極的に運命を変えていきたい、変化を起こしたいという人は意識して頑張ってみる価値はあると思います。そして嵐を通り抜けた先には、理想とする現実が待っていると考えてみて下さい。

別の考えとしては、この日に何か始めようとしなくても、今まで温めていた夢や目標に対して再度見直しをしたり、現実に近づくために何をしたらいいか計画を見直す時として過ごすというのも良いです。
新しい事に挑戦したり行動を起こさずとも、このように心の中で夢や目標に向けての準備をするのに向いているとも言えます。
心の中で決意を新たにする、これもスーパー新月、日食の日にふさわしい行動ですね。
流れに乗って自然に努力しているうちに、いつか気が付くと自分も環境もより良く変わっていて、そう言えばターニングポイントは日食くらいからだったと感じる事があるかもしれませんね#59093;