人生傾向を大局的に掴むには、天体配分を見ますが、偏った配分になる場合、如実にその人独自の衝動や動機が現れていることがあります#59092;

活動宮に7つ 火6つ 風3つの方は、あるスポーツに打ち込むあまり、休まないし食べないしで、体を壊されたそうです。
火と活動宮が多い方は、燃え上がる火のように、とても活発な方です。
風の元素は火を煽いますので、余計に火を暴走させ、活動宮は休みなく行動に駆り立てさせます。
燃え盛る火を消したくないため、常に何か動いていける目標が無いと、生きている実感が湧かないと思います。
目標に向かっている時の、精神的高揚感、達成感など精神性な喜びに重きを置くあまり、堅実な生活には満足感が無く、平凡さには程遠くなる傾向があります。
大変ドラマチックな人生になりやすいのですが、しっかり管理しないと体を壊します。
身体的な事や、実質的な生活に密着する土がゼロ、情感的な水のサインが1つしかないので、物事に没頭してしまうと、食べる休む寝ると言った事を後回しにしがちです。
これでは、体が悲鳴をあげているかも知れません。
目標に向かってまっしぐらの性質は、大変素晴らしいのですが、体の声を聞いて労わることも大切なのです。
こういった方は、活動において絶好調の時でも、完全な休息日を設けたり、美味しいものを食べたり、体を喜ばせてあげることが大切です。
人間は肉体がある以上、精神的な満足だけでは生きていけません。

逆に水や土ばかり多い元素の偏りは、物質や身体的な感覚にとらわれ過ぎで、精神的な価値などには、あまり意味を見いだせないかも知れません。
しかし面白いことに、平凡な生活に埋もれ、それを良しとしながらも、華やかに社会で活躍する女性が気になって仕方ない人もいます。
火や風ばかりの場合は、結婚生活はつまらなそうだと思いながらも、平凡な家庭に幸せを感じられるような女性だったら、と思われるようです。
火と風の多い方は、意外と結婚を早めに考えたりするようです。
これは足りない土と水の要素を求めようとするため、余計にそういった環境を求めようとするのだと思います。
足りない元素は、人によってはコンプレックスにもなり得るため、時に大げさに考えてしまう傾向があるのです。
どちらもないものねだりで、隣の芝生は青いといった感じで、お互いの立場を良いように見てしまうのでしょう。

偏りによる弊害や生きづらさは、自覚することから改善の道が開けます。
衝動的な何かを内包されていて、駆り立てられるような思いをもてあましてしいる場合、エネルギーが使いきれていないという事なのです。
自分の天体配分の傾向を客観的に見れば、どのような生き方をすれば良いのか、ある程度見当が付くと思います。

また、欠けている元素の要素は、身近な人の天体から補足することもできます。
土や水に天体が多く集まっている人とは、情や感覚の部分を補ってくれるので、心も体もゆったりとする事を思い起こさせてくれるでしょう。
火や風の天体が集まっている人とは、自分にはない客観的な視点や、熱意によって、新たな発見があるでしょう。
しかし、自分にない元素を持つ人とは自分の理解の範囲を越えるのですから、お付き合いにはコツがいると思います。それは、相手の元素の良い点を意識して理解することであると思います。
お互いの主要な天体とは凶角を作りやすいですから、オーブから外れていた方が良いことは言うまでもありません。

何の偏りもなく元素のバランスが取れた人は、温和過ぎて、くせがなく人生もつまらないです。
自分の天体配分を受け入れ、これで良いのだと思えば、前向きにもなれます。
この元素の偏りは、逆に仕事として生かす場合、強みになるのです。
その元素の得意とする分野で、エネルギーを昇華してしまうのも方法です。
偏りのある方は、振り幅が大きいからこそ味わえる、そんな生き方ができるのです。
どんなチャートにも言える事ですが、どうせなら楽しんでみようという前向きな気持ちが、チャートの持ち味を生かすポイントだと思います#59093;