誰でも29歳ごろに訪れるサターンリターンですが、現在天秤座を運行しているので、パートナーとの関係に頭を悩ませたり、岐路に立たされたりしている方も少なくないと思います#59092;

もしくは土星の入った部屋が表す事象で、問題が起きているかも知れません。
耳が痛い、目を背けたくなる、そういった問題に直面しやすく、決して楽な時期ではありません。
生まれて初めてサタリタを経験する方にとって、土星は、制限、コンプレックス、苦手意識としての意味が現れやすいですが、その生まれつきの土星がサインを1周し回帰するのですから、土星の表すマイナスなイメージが強調されて、注視しなければいけなくなるのは当然なのかも知れません。
今まで、先送りして逃げてきたこと、立ち向かえなかったことに嫌でも対峙させられるでしょう。
土星は非常にまじめな天体ですから、いい加減さを嫌います。この時期を一つの節目として、けじめをつけさせるのです。
今まで見直すべき問題を抱えているにも拘らず、先送りしていた方は、この時期是非、思いきった行動をしてみて下さい。
自分から積極的に動いた方が、強制的に動かされるよりも、結果として自分が望んだ結果を得られやすいようです。
やたら動けば良いという事ではなく、自分の抱えている問題に真摯に立ち向かうという事です。

土星は現在、天秤座を運行中ですので、対人関係で悩まれているも大勢いらっしゃると思いますが、もともとこの土星の位置は、本音の付き合いを信条とし、見え透いた社交辞令や上辺だけのお付き合いと言った事を苦手とする方が多いはずです。
しかし、実際の行動では、上司や同僚におべっかやゴマすり、といった事をしてしまいがちで、自己嫌悪に陥ることが多いのではないでしょうか。
交渉事にも不器用で、上手くできない自分を情けなく感じたり、、、といった風に。
もともと、天秤座とは人と人との対等でフェアな関係を表す部屋です。1室と7室といった位置関係からも、公平でバランス感覚に優れた天秤座の本質が見て取れます。
対人関係でも、一方的に依存したり、パラサイトするのは8室の方の意味になります。
なので、天秤座のサータンリターンは、力関係を上手く取り扱えなくて苦労する、といった意味になってしまうのです。
サタリタ前の土星の価値観を自分のものにしていない場合、扱いに慣れていないため、フェアであろうとするあまり、これやったからあなたはこれをしてねと、配偶者との力関係に躍起になって不仲になったり、社会に出れば、相手よりも自分の方が割を食っていないだろうか、と損得に過剰に反応して疑い深くなったり、といった感じでしょう。
また逆に、交渉を始める前から弱気で、すでに諦めて相手の言うなりになり、我慢せざる得ない状況に甘んじるしかなかったり、といった事にもなりやすいのです。
ハウスにもよりますが、天秤座の土星はこういった傾向が多かれ少なかれあるようです。

サターンリターンは、今まで見送っていた問題、自分の弱さによって目をつぶっていた事、心の底では本当に望んでいた事に向き合い、いよいよ乗り越えていかなければいけない時期です。
人から与えられたものではない、自分で社会的な価値観を構築していく時期なのです。
この時期、人から与えられたものを受け取るだけでは、この先の人生の発展、精神的成長も止まってしまうと思います。この時期をどう過ごすかで、今後の人生が決まってくるのです。
逃げていた部分にも、しっかり立ち向かい対処するという、土星の厳しいルールを受け入れ、フェアな関係を結ぶために最低限守っていきたいルールを押さえ実行すれば、土星は脅威として映らなくなり、対人関係も、結婚生活も楽しむことが出来るのではないでしょうか。

配偶者の言うなりになるなど、力関係で悩まれている相談者もいらっしゃるのですが、この時期は、今まで感じていた土星が表す限界の殻を破り、ぎくしゃくしている状態から脱却するチャンスにして頂きたいと思っています。
これは決して楽な事ではないでしょうし、得るものと同時に自分で始末しなければいけない事もあるでしょう。
しかし、何かしら変わらなくては、いつまでも状況は変わらないと相談者の方も理解しておられます。
こういった関係でも、思い悩んだまま膠着してしまったのは、サターンリターンが起こる前の与えられた価値観によるものでしょう。
しかし、これからはそうはいきません。この機を逃すほかはありません。
悩まれている方は、これから本当の自分の人生が訪れるように、自分の欲しい人生を奪い返してほしいと思います#59093;

(最初の投稿より、加筆修正しました)