今日は立春の日、気学ではこの日を境に新年となり、春がやって来る事がそう遠くない事を教えてくれる嬉しい日でもあります。
前日は大みそかと同じですので、しっかりと掃除をし、豆まきもして、夜中、一年の無事を祈る霊符、そして玄関に貼る「立春大吉日」のお札を作りました。
「立春大吉日」、左右対称になる縁起の良いこの文字は、今年一年の幸運を招き、災害を除けてくれると言われています。
そして霊符の呪文、口急急如律令(一文字目の急は口偏付きです)、速やかにそのように執り行われるといった文言も入れます。
貼るだけではなく、夜明けか早朝に、このお札の前で両手を合わせ、沢山の願い事をするのです。

今年は五黄中宮、大きな変化が起きる年と言われます。
五黄と言えば、腐敗壊滅を意味するところから、ぐずつく、もたつく、腐る、壊れるといったように、あまり良くない意味がありますが、定位盤で中宮にある事から、全てを支配し全てを引き受け、人生でも運の良い時は王様の様に天まで昇り、悪い時は地を這う虫のようにもなる星なのです。
良い時と、悪い時の差が両極端なのですが、帝王の星なので、大変強いエネルギーを持っています。
今年は、伸びる人は急速に成長出来ますが、不調の人は坂を転げ落ちるように衰退する可能性があるでしょう。
好調な人は、遠慮せず思った事を一気に行動に移すと良いですが、不安な要素、衰退の兆しがある場合、取り返しがつかなくならない様、退く事も英断になると思います。
病気に関しても、もたつくといった象意から、回復が遅れる可能性がありますので、先手を打って早めに治療する事が大切です。
良くも悪くも意味が強く現れます。
万事において謙虚な気持ちで、控えめさを心がけた方が良いかも知れません。

また、社会や天候、生活などで、大きな出来事や事件、事故が起こり易い年です。
天変地異や戦争といった象意があり、書きませんが過去、五黄の年には様々な事が起きています。
大地震が来る可能性は常日頃から伝えられていますが、今年は特に、出来る準備は怠りなくした方が良いという警告の年でもあります。
そして国政でも、極力国同士争わぬよう、尖閣諸島問題なども一時棚上げし、世の中が穏便に過ごせれば、と願うばかりです。

五黄土星生まれの人は、家の中でもお役目を持っています。
家族に五黄土星の人がいる場合、五黄の人が、その家系の良い所悪い所、全て引き受け、継いでいると言われます。
そのため、その家の先祖の御霊を一番大切にするのは五黄の人、心をこめて供養する事で守られるのです。

土性の星には物事を変化させる働きがあります。
艮宮、中宮、坤宮の、鬼門、裏鬼門のライン(土気線)を定位とする土性の星が、直線上に並ぶ二、五、八の年は、世の中全体の事だけでなく個人の生活にも、良い事、悪い事と起きやすくなるのです。
それが良い変化になるか、どうかは、やはり日頃の努力の積み重ねによるところが大きいのでしょう。
また、ご家族に二黒、五黄、八白の人が揃っている場合、三人の本命星が土気線上に並んだ年には、中宮にいる真ん中の人が病気になり易いと言われていますので、気を付けて下さい。

土性の星には、大地の様に、どんなものでも吸い込み受け入れる性質がありますが、欲といった象意もあり、二黒は正常欲、生存欲で生活を良くするために大切な欲ですが、五黄は強奪、八白は強欲という意味もあるので泥棒にも注意が必要になります。
五黄殺を犯すと、自分で自分の人生をダメにする事がありますが、無意識にカギを閉め忘れる等で盗難に遭うとか、もっと悪いのは自分の内部から自滅していく感じで、自分が泥棒になる可能性もあるのです。
二、五、八(西南、中央、東北)の良い家相の家人は、コツコツとした働き者、着実に蓄財していき、泥棒にも入られないと言います。
もし、東北の欠けなどありましたら、柊を植えると泥棒除けになります。
また、竹は浄化作用が大変強いので、厄除け、鬼門除けの植木としても一番良いのです。
ただし地中に這う根っこの生育が旺盛なので、直植えにする場合気を付けなければいけませんが、その場合、鉢植えでもかまいません。

今年の特徴、五黄が中宮の年は、それぞれの星が本来の定位に戻る年です。
本家に座する訳ですから、その星らしさ、本来の性質を遺憾なく発揮できる年でもあります。
南の九紫火星でしたら、向学心に燃え、物事をはっきりさせる性質を出しやすいですが、華美になり見栄を張り易く、西南の二黒でしたら、一層働き者になれますが、少々愚痴っぽいですし、西北の六白でしたらリーダー性を発揮できますが、尊大になりやすいと言った風です。
その星が持つ、本来の本性が現れやすいため、良い面、悪い面の行動による結果が出やすい年でもあります。

そして、2013年は式年遷宮です。
伊勢神宮が20年に一度、出雲大社が60年に一度の、神様の御座所が遷られる年が、今年に重なり、世の中の一つの変わり目とも言われています。
実は、伊勢神宮の式年遷宮と経済の動向には、一致性があるようです。
神様が御座します新宮が、東の敷地(米座)、西の敷地(金座)で遷り変わりますが、古来から、米座に神様が居られる時代は、平和で心豊かな精神の時代、金座に神様が居られる時代は、波乱、物欲が強くなる経済の時代として、言い伝えられているのです。
アベノミクス金融政策によって円安に転じ、企業も業績が回復、株も上昇のニュースが流れる中、今年は金座に神様が居られるので、20年ぶりにデフレ脱却が期待できるのかも知れません。(ちなみにバブルの頃は金座、はじけ始めた頃は米座でした。)
本当のデフレ脱却には、利益を上層部だけで独占せず、雇用者の賃金アップにきちんと還元してこそですので、企業は厳しい中でも頑張って欲しいと思います。

今年はこういった条件も重なり、人々の心にも、社会全般にも大きな変化が起きやすい年なのです。
一体、どのような年になるのでしょうか。。。
良い変化になってくれる事を願っています。

まだまだ寒いですが、日が一日一日伸びて、春の気配を感じます。
みなさんにとっても良い一年でありますように。。