今年は六白金星中宮、六白の定位に暗剣破れが付いているため、西北は万人共通の大凶方位になります#59092;

今年、どうしても移転しなければいけない場合、60日以上経つ前に移転前の場所に戻って、太極が移らないよう逃げ道を使う、といった方法もありますが、今年の西北は特に強い凶方位ですから、移転せずとも、その場所へ長い時間いればいるほど凶作用の気を浴びてしまうといった心配があります。

逃げ道は、60干支が一巡しないため、理論上では引っ越しに当たらず、どうしても、その場で生活を始めなければいけない場合など、最後の切り札的に使える、大変便利な方法なのですが、方位の凶意が強過ぎる場合は、方違えの方が、安全で有効になると言った事もあります。

申し添えておきますと、逃げ道が使えないという事ではありません。
三碧木星や四緑木星の人は、木は土の養分をもらって大樹になると言った事から、例え五黄の方位へ移転しても、それほど方災を受けない、受けたとしても軽い、という秘伝もあります。
このようにケースバイケースで、三碧や四緑の人が五黄方位に向かう場合は、逃げ道で十分方災を避ける事が出来るといった事なのです。

しかし、今年の六白金星は、定位の西北に暗剣破れが付き、今年に入ってニュースでも、居眠り運転事故、癲癇による車の突っ込み事故など、やたらに車の事故が多いのが気になります。

六白金星は、天や太陽、完全無欠の丸いものを象意として持ちますが、天体は動いて休まず、車輪も回り続ける事から車も意味します。
また、天は最も高い所にあり、地上の万物に生きるためのエネルギーを惜しみなく与え、施しますが、同時に悪天候を起こした場合、大切な物も容赦なく奪っていきます。
今年は、ここに暗剣、破れですから、誰も予測できない突発的に起こる車の事故、悪天候による災害、高い所からの落下事故が起きやすいのです。

つい先日も、日本最大級と言えるくらいの竜巻が起こりました。
中宮にいる六白の象意が、現象として世の中で起きやすくなるのですが、暗剣、破れのため、命にかかわる事故や災難として、人の目に触れたり耳に入ったりしやすいのです。
こういった凶星が付かない場合、もっと良いニュースとして、人々の目に触れるといった風なのですが。。

このような凶作用のある今年の西北は、直接移転はせず、方違えによって方災を避ける事が無難です。
方違えとは、西北に移転先がある場合、まず西へ仮転居し、そこで60日以上お住まいになったのち、北へ移動し目的の場所へ引っ越されるか、または、北へ仮転居したのち、西へ移転するといった事です。
まっすぐ西北へ移転せず、仮転居を一度する事によって、方災を避けられるのです。

ご相談者の方にも、仮転居を実行される予定で、お部屋までお決めになっていた段階で、突然躊躇された方がおられました。
何回か足を運ぶに連れ、交通の不便さや、若い女性が見知らぬ地で一人暮らしされる事への不安、犯罪への懸念が広がったのです。
夜道も暗く、知っている人もいないとなれば、ご家族が心配でいられなくなってしまうのも分かります。
せっかくお部屋まで決めていらっしゃったのに、本当に残念と思いました。
できればお勧めしたくないですが、逃げ道を使って避ける、実家には頻繁に帰って来るといった方法でお伝えしました。

全てにおいて、満足するような選択ができるのが、一番良いのですが、凶運を避けるためには、それなりの覚悟が要るものです。
どちらを選ばれても、それなりにリスクがあると言う事で、今年の年周りはそういった年なのだからと割り切る必要もあると思います。
何故か、不思議な事に、吉方位は意識して、無理をしてでも取ろうとしなければ取れないように出来ているのです。
若い人は生命力も豊かで、直ちに方災が現れにくい場合もありますが、病人やお年寄りの場合、凶方位を使うと適面に現象として現われる場合が多いです。

しかし、その後、ご相談者の方は考えられました。
どちらにしてもリスクがあるのなら、これからの一生をどちらのリスクを引きずるかと言えば、やはり仮転居の期間、十分気をつけて過ごせば、方違えをした方が良いという考えに落ち着き、実行を決められたのです。

この方は、今年、西も北も吉方位です。
西北の方災を避けられるだけでなく、こういった移転によって、吉方位の方徳も受けられるので、一石二鳥ではなく三鳥くらいです。
私も、本当に良かったと思いました。

吉方位を取ろうとすると、初めての方は特に、何故か障害のような事が起こるなどで、その気を無くしたりしやすいのです。
しかし、万難を排してでも実行に移すと、後の結果は良くなりますので、それが分かっているため、私は吉方位を取る事をお勧めしています。
引っ越しも手間やお金もかかり大変ですが、運をお金で買える事を思えば、安いものです。

また、仮住まいの間、夏中心であった事も幸いでした。
見知らぬ田舎でも、日の長い期間は心強くいられるでしょう。
神社でもお祓いを済ませ、家族の方にも無事を願われ、強い守りが頂けているので、この方は目的とする西北へ、無事安全に転居することが出来るでしょう#59093;