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n土星にt冥王星の影響がくる時期について [天体]

n個人天体×tトランスサタニアンに注目が行きやすいですが、実は人生全体を総括する土星にハードな影響がくると、相当にしんどく、ヘビーな時期になりやすいと思っています。
冥王星などは、銀河系の意志を太陽系に持ち込み、地球に住む私達に未知の力や発想を与える天体ですが、土星に衝撃を与えられるのはこういったトランスサタニアンのみなのです。

土星は人生において基本のフォーマットを司り、柱となる重要な天体。
内面が少々とっ散らかっていても、外側の輪郭を作り、人生コースでは秩序を保ってくれます。
若い時は、土星の力は、発展性を妨げる形として認識しやすいのですが、実は枠にはまりたくない気持ちから来る苦手意識の様に思います。
土星には、その人の常識や理念、こういうものだ、そうしなきゃいけないと言ったスタンダードが現れやすいですが、特に真面目に頑張る時の指標やお手本なども示すので、それが揺るがされれば、何方でも今まで自分が大切に守ってきたものは何だったのだろうと、軸がぶれてしまうと思います。
さらに何事にも大切な、積み重ねてきた実績や安定を崩される事態にもなりやすいのです。
それを失えば忠実な性質の方ほど、何を信じれば良いのか、どう動いて良いのか分からなくなるし、困惑も出てくるでしょう。

トランスサタニアンは、それぞれのやり方で土星の壁を突破します。
天王星は常識を覆す発想をもたらして、別のやり方がある事を土星に示すでしょう。
どちらも硬質な星のため凄い緊張感はあるものの、天王星では若干インパクト不足、土星を変容させるだけのパワーは弱めです。
海王星は、誤魔化しやスキャンダルなど、混沌とした不透明さを明るみに出す事によって、土星の守ってきたものを破壊します。
堅固な性質は浸食されてしまうでしょう。
そして一番重い星、冥王星は、土星の性質を確実に上書きする事が出来ます。
冥王星と言う強烈無比な力が、努力や忍耐と言った土星に力を加えるのですから、大きなプレッシャーによって負担がかけられやすくなる事は必須でしょう。
土星が抵抗感を持てば持つほど苦痛を感じやすいため、押しつぶされてしまうと何もかも投げ出してしまいたい気持ちに駆られてしまうかも知れません。
まずは人それぞれ違う、どのような学びがあるのか内観する事が大切ですが、考えられるいくつかのパターンを上げておきます。


1)シビアな周囲によって、主体性がくじかれやすくなる。
山羊座を運行している冥王星は折り返しを過ぎましたが、天王星も逆行を繰り返しながら牡羊座に留まっていますので、まだまだ活動宮特有の学びが強調されています。
活動宮は、行動の源となるエネルギーを無から生じさせ、自分の中から湧き起る衝動に正直に、他者の出方を待たず動き、周囲に風を巻き起こすような影響力を持ちます。
負けず嫌いの面から、自分を主張する力にも恵まれ、競争の激しい世界においても能力を発揮し、場を仕切ったり盛り上げる事ができるので、自然とリーダーシップを取りやすいなど優れた面があります。

土星だけでなく個人天体が合した場合なども、こういった性質を冥王星によって、持てる能力と共に最大限に出し切る場面が多くなりますが、活動宮特有の衝動性、後先考えず動いて前後不覚になるなどの欠点を露呈する事になりやすく、挫折的な思いをしやすくなると言えます。
自信を持って発言したオリジナルな意見などが通らず、悔しい思いを感じてしまう人もいらっしゃるでしょう。
しかし、自分を主に出さずとも相手の都合に合わせながら、有用な意見を言う出し方など、そこからの学びはあります。
積極的に進む事だけを良しとせず、意見があっても時には控えて黙っている、相手に譲るなどで、逆に周囲を納得させたり、大人と認められたりする事は多々あると思います。
くじかれる事があるとすれば、それは自分の欠点を教えてもらっているという認識で、何が足りなかったのか考え、対処してみる事が大切です。


2)超努力、超忍耐を要する時期となりやすい。
仕事などに対して不満が蓄積しやすいとも言えますが、冥王星は、土星の忍耐力を極限まで高めるために、降りかかってくる困難な壁を、強い意志の力によって乗り越えさせようとします。
大変な重圧を掛けられやすくなりますが、中途半端なまま逃げてもあまり良い事はありません。
そのプレッシャーから現実に立ち向かい、物事を正面から受け止める気概を持てば、人間がギリギリの状況に置かれた時に耐え抜くための必要な耐久性を与えてくれるのです。

このコンビの場合、やはりテクニックとか裏技とかは通用せず、正攻法で突破していく事になりやすいでしょう。
もしめげそうになった時には、どんな状況においても耐え抜く底力を培う機会が与えられている事を意識する。
出来事に対してもメンタルを鍛えるための訓練と考え、少しでも前向きな姿勢で臨む事、被害者的な意識は捨て去り、俯瞰して物事を捉えてみる事が大切だと思います。

さらに、目先の事に左右されない胆力と粘り強さを培う配置ですので、潜在意識の中でも進んで厳しい経験を好むような所がある面は否めません。
楽な方向に考えを取る事が出来ず、無意識のうちにわざわざ重く考えた行動をとってしまうなど、実はご本人由来から、困難をさらに大きくしてしまう傾向もある様に思います。
この時期、頭で考え過ぎてはいけません。
感性を研ぎ澄ますべきでもありません。
鈍感になって、感じたくないものは感じなくて良いし見たくないものは見なくてよい、自分がまるで難攻不落の重機か戦車になったつもりで目の前の役割を黙々とこなして行く。
そして、ゆっくりでも良い、周り道をしても良い、着実にやり遂げる、そんな努力する事で、冥王星と土星の課題を熟す事が出来る様に思います。

気を許せる身近な人達や仲間に話を聞いてもらうだけでも、心の負担が減り楽になれる事もあります。
上手にやり過ごし、気分転換を図る事。
しかし、ギリギリまで自分は頑張ったと思われるのであれば、無理や我慢にも限界はあるので、降りたとしても、それも立派な学びになると思います。


3)自分のエゴに気が付きやすい。
土星は何方においても学びの星ですが、自信がなく自分を押し出す事が出来ないと感じたり、不寛容な心によって逆風を作ったり、こういった欠点が人生の目的を邪魔する事があります。
冥王星によってクローズアップされた土星の問題点を、克服していく事が学びとなるでしょう。
さらに、トランスサタニアンは集合体の無意識を司る星ですので、影響が強く来ている時は、エゴが絡んだ個人的な感情の範疇を出ない場合、厳しい体験をさせる事があります。
執着しているものが、個人的な思いに捉われ過ぎたものであると分かった場合、手放して行く事が大切。
意識を高く持つ事で、きっと多くの気付きが与えられ、貴重な成長の機会となります。


4)長期的な目線で物事を捉える機会になりやすい。
土星は亀の様に、鈍いけれど一歩一歩を踏みしめる歩みで、確実に目標にたどり着く事を推奨する天体です。
最短距離で目的に行こうとすると、経験不足、力量不足によって、敗北感を感じてしまうかも知れません。
本当に夢を実現させたければ、結果は急がず、例え回り道しても力を溜めて、十分エネルギーが回ったのを実感してからの方が、満足する形で望みが叶うと思います。
そして自分がやりたい事をただ漠然と思い描くだけでなく、具体的にハッキリとした計画を描く事。
その辺があやふやな場合は、まだ時期ではないと言う事です。
そういった視点を持って、夢に対して焦らずコツコツとマイペースに努力し、地固めする事の大切さを感じる時期となりやすいでしょう。




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