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150度は躾けられると言う事 [アスペクト]

最近、仕事関連のご相談事が多かったのですが、価値観のギャップと言うのも大いにあると感じました。
ある20代の方は、50~70歳の方が占める大きな会社に転職されたばかりですが、体育会系の社風について行けず悩んでいます。

頻繁に行われる飲み会には、ほぼ必ず参加させられる。
ペンやお箸を正しく持つ事から仕込まれる。
直属の女上司に真顔が嫌だとか笑顔が少ないと怒られる。
無理に笑顔を作るまで見張る。
若い女性は可愛いのだからフロアの男性陣を楽しませなきゃダメ!と言ってくる。
遠慮がなくずげずげと家庭環境を根掘り葉掘り訊いてくる。
独身である事を責める。
勤務初日に無理やり連れていかれた飲み会で親くらいの独身男性をおすすめしてくる。
帰りの電車の中で、どうして仲良くしないの?と軽く説教。
場の空気に馴染む前に自分からどんどん絡みに行けと、ポジティブさを期待される。

相談者の方は数日出勤しただけで疲れ切ってしまい、帰宅後は涙が止まらなくなると言います。
距離感を無視していきなりガツガツと来られ、まるでペットの様に扱われるのが辛くて、精神安定剤を飲む程だそうです。

上げて下さっただけでも凄い社風ですが、ローカルで旧体質、身内意識の強い職場なんだと思います。
皆、同じ方向を向いて気持ちを合わせ仕事するのが良い事と思ってしまうんでしょうね。
良く言えば面倒見が良く人の事、放っていけない、悪く言えば無神経でデリカシーがない、家族の様な感覚になってしまう弊害なのでしょう。

今の若い人から見たら人権侵害、ナンダコレって感じだと思いますが、今年54歳になる私の感覚からすれば、昔はこれに近いような、当たらずとも遠からずな職場は多かった様に思います。
私が主人と出会えたのも、出張所時代、職場の世話好きな女性が、今度私が知っている課税課の若い子達連れてくるから一緒に飲み会したら?と一席設けてくれたおかげでした。
(この頃の配置図も、月/太陽=火星/金星のピッタリ重なるミッドポイントに、7室をうろうろしていたt木星が90度ダイヤルで接触と言うタイミング。さらにn太陽とp月p金星が合していた時期でした。)
そこで出会い、後日私の職場に、今度映画にでも行きませんかと連絡をくれたのが始まりです。
昔はこんな面倒見の良いおばさんが沢山いたのです。
20代後半だった私を放っておけなかったんでしょうね。
一種のお見合いと言えるのかも知れませんが、こんな福の神の様な女性に本当に感謝しています。
お昼になると買い出ししてトン汁を作り出すし、年一の宿泊旅行も全員参加で慣行されていたし、お互い相手を気にする環境、全体で動くのが当たり前の時代でした。

ご本人としては大変悩まれているのに申し訳ないのですが、この女上司の気持ちも、若い女性を見るとつい構ってしまうと言う感じ、理解できるのです。
決して悪気がある訳ではなく、これでも可愛がっているつもりなのだと思います。
可愛い子の笑顔が見たいのは年配者の願いなんです。若い子は希望の光だから。
そこにパッと花が咲いた様に輝いて見えるんです。
本当の意地悪はこんなもんじゃないですし、笑顔を見せて!なんて言いません・笑

この様に、お互いの事を気にし合うのは良い意味で言えば情に篤く、共同体の意識が強いためだと思いますが、今の40代以前の方からすると、凄く違和感があるかも知れません。
多様な考え方を持った人が会社にはいると思いますが、平均年齢の高い会社はやはりこういった社風が多いのかも知れませんし、若い方からすると必然的に合わないと感じてしまうでしょう。
けれど常に見られている感じがしても苦じゃないと思う若い方もいるだろうし、構われたい人には居心地の良さを感じるかも知れませんしそれぞれだと思いますが、干渉されたくない人にとっては息苦しく、悪意がないだけに落ち着かないでしょうね。

お勤めは6室が表しますが、ここは自分を矯正し躾ける部屋になります。
どこの世界だって自分の家じゃない限り、平和な社会生活を営む上では良い意味で演技する事も必須だと思いますが、働いてお金を頂くとなるとなおさらだと思います。
その上で社風が古い、暑苦しいと感じても、価値観を変えて自分の感覚にはない世界だわと面白がってしまうのもありだと思います。
笑顔を作る練習をさせられる事だって、愛されOLになるため特訓だと思ってしまうとか。
私の様なおばさんからすれば、逆に甘えてマスコットとして可愛がられるのも良いんじゃないかと思ってしまいますが、自分にはない要素を作り出すすり合わせが、まさに6室的だと思います。

一方、この方は、
>社食も美味しくて、人も穏やかなんですが自分には合わない気がしてしまいます。
>秩序があって穏やかで少しでも変わった人は排除されるところよりも、治安が悪くてギスギスしてて変人だらけで自由な方が良いと感じてしまいます。
育った環境もあるかもです。
ディストピアだなぁ、と思ってしまいます。<
とおっしゃられているので、やはり外から見た人からは理解できない心の原風景、落ち着く場所と言うのは人それぞれで、環境が与えてきた心理にまで介入できない部分だろうと思います。
例えそこがあばら家だとしても、人は結局、慣れたところが一番落ち着くものなのです。
「馬を水辺まで連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」という言葉もありますが、ご本人からしてどうであるか、納得してその気になる事が肝心だと思います。

また別の方から7室金星と2室天王星の150度関係のご質問もありましたが、1室から観た6室は躾や訓練や管理と言う象意があり、軌道の大きな天体から小さな天体にエネルギーが流れるため、金星は150度関係によって、天王星に訓練されて行く事になります。
それは金星が、オリジナルな稼ぎ方によって収入を得る天王星の目的に使われやすくなったり、そのための魅力やセンス、社交性と言った力が磨かれて行く事。
例えばお客様目線で心地良く思って頂ける力、会話やおもてなしが洗練されて行くと言った風で、仕事分野でも女性を相手にしたり、美や芸術を扱ったり、社交性を発揮する事で収入を得やすいと言う傾向が出やすいと思います。
この方はネイリスト歴10年以上です。
私も4室の太陽と9室の海王星が150度ですが、特別な宗教ではないけれど、家で一般的な神棚を祀るなどしているのはこの配置からだと思います。

また、売上責任を負う「リーダー」の立場が辛く転職したいとお考えの方は、2室土星と7室太陽が150度関係でした。
これは太陽が、2室の着実で安定した収入を得るための手段として、現実感覚、明確で固められた形式、忍耐性を持つ事を要求され、躾けられて行く様な配置です。
土星は苦手意識を表すために、太陽の指導性を人間関係で発揮する事を苦痛に感じてしまわれるのでしょう。
リーダーの立場に立つ人と言うのは責任もあるし、計画も自分で立て進めて行かなければならないし、気が重いもの分かります。
決して楽な気分で、とはならないでしょうね。

さらに冥王星同士の中年の危機の最中で、期間的にも3,4年は落ち着かない、いくら様々考えても、結局は動いて経験してみるしかないですよね?とご質問がありましたがそんな事はなく、一つ所で辛抱してスキルを磨く事で、自分の価値観が変わり自己変革が起きる、眠っていた能力が目覚め出す事もあるのです。
何も、自分に合った所を探し求めて動く事だけではないと思います。
冥王星同士のスクエアは、心境的に葛藤が渦巻き、苦しみ、もがく、そういった事で落ちつく事が難しいという出方の方が一般的です。
じゃなければ、中年の危機の最中にある人は転職を繰り返す人で溢れてしまいます。
この年代になって来れば現実的には、転職の条件は不利になって行きますし、良く考えたい所です。
何とか自分の能力と現実とで折り合いを付けて行くために、自分の方から価値観を変えて行くのが、通常の「中年の危機」のパターンで多いのではないかと思っています。



カラミティ・ジェーン(1953)の「シークレットラブ」

ドリス・デイ主演のウエスタンミュージカル。
カラミティ・ジェーンは実在する人物ですが、キャラが独り歩きした創作映画です。
矯正される、躾けられるというテーマでチョイスしましたが、男性の様に生きてきたボクッ子の主人公が、恋に目覚め、女性として振る舞いも身のこなしも美しく変わってしまう演技は圧巻です。
この曲は、ジャズ評論家の故・笈田敏夫さんのラジオ番組で聴いた事を覚えています。
笈田さんはドリス・デイの事を、日本で言えばまるで榊原郁恵ちゃんのように、健康的で天真爛漫なアイドル歌手だったとおっしゃっていました。時代を感じます・笑



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