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プログレス新月を越えて [雑記]

声に張りがあってよくしゃべる母には、いつまでも元気なイメージがあったのですが、病気発覚から入院、それから、あっという間に、旅立ってしまいました。
夫を亡くしてからは、その供養に専念していたような日々でしたが、寂しいとも愚痴るともせず、しっかり生きなきゃという気概をだけを滲ませながら、桜の散る季節に、まるで小鳥が飛び立つが如く。。
自分の事は全て自分でしなければ気が済まない母でしたので、年をとってもやはり人に頼ろうとはせず、子供には迷惑をかけない、犠牲にはしたくない、を信念の様にしていました。
甘えて欲しい、やってあげたいと思っても、こっちは大丈夫だから、その分あなたの家庭を大切にしなさい、家族で美味しいものでも食べなさいと気遣われ、ほとんど介護らしい介護もできずに。。
最終的に私が一人で家の処分をする事を考え、少しでも負担を減らそうと、母はコツコツと不用品を片付け、コンパクトな生活をしていました。
その中で私に残してくれたものは、本当に必要で、本当に価値のある、大切なものばかり。
使うたび、眺めるたびに、母の愛が伝わり、気持ちが温かくなります。
お見舞いにいっても、必ず、(遠くから)大変だねぇ、と労い、帰りは、必ず、気を付けてね、と。
母の方がよほど体調が辛く、大変だったろうに。。
旅立つ前日も、か細い声で、気をつけて帰ってね、と。
これが最後に聴いた母の言葉でした。
どんな時でも気遣ってくれる親心が、なんてありがたい事かと、涙しました。
最後まで自立していて潔く、牡羊座の鑑ともいうべき母は、最後の瞬間まで、自分を貫き通して、あっぱれという他ない人生を送りました。
母親が元気な時はうるささとしつこさだけが勝って嫌っていましたが、今となってはなんてもったいない事だったのだろうと感じています。
あれもこれも母なりの愛情から来るもので、やり方や表現方法がまずくても、根っこの部分には無私の愛情がたっぷり湛えられていた事、尊さしかなかった事をもっと理解し、若いうちからそれに応えてあげられれば良かったのに、と思っています。

最近気付いたのですが、母親の、牡牛金星と蟹木星のミッドポイントと、私の双子太陽月のミッドポイントが正確に合でした!
牡牛と蟹は、暖かで家庭的な象意を持つ大好きなサインですが、私自身も、牡牛木星と蟹金星のミッドポイントに月が合しています。
干渉が多く、決して心地良くはなかったけれど、そこにはどれだけの愛情が含まれていたか。
そして、私の双子太陽月のミッドポイントに被さるように、父親の牡羊木星、獅子太陽のミッドポイントも正確に合しているのです!
これを知った時に、私は確かに父と母にしっかり守られていたんだなとありがたく思いました。

もし今、親とは考え方が合わないと拒絶してしまう方がいたとしたら、そのミスマッチは、生まれつきの親の資質もあるだろうし、育ってきた時代や環境によって培われた信念のようなものが原因かも知れません。
子供への理解が追い付かなかったり、表現方法や伝え方がまずかっただけで、決して悪気からではないのだとしたら、その愛情を受け取り、くみ取ってほしいと思います。
親は見えないところで、子供の幸せを四六時中願い、あれこれ悩んでいる事が無数にあるのです。
そして、子供から嫌われたら親はどれだけ悲しいか、逆ももちろんそうなのですが今は親視点から考えるとして、年を取れば取るほど、親を悲しませないようにしてあげて欲しいと思います。
偉そうに言ってはおりますが、今はもう戻ることはない日々を切なく思い返すだけの、老親の立場に近づきつつある私からのひとり言でした。

両親は本当に仲が良かった夫婦でした。
母は、明るく華やかで居るだけで、とパッと火が灯ったような人。
母の金星と火星はスクエアで、ミッドポイントはほぼ誤差無しの牡羊座0度、とても目立つ配置です。
おしゃれで魅力的な事は確かだったけど、せっかちでいつもドタバタしていました。
だけど、居ないと火が消えたように寂しい。
火サイン過多の夫婦は、若い頃は喧嘩も派手でしたけど根に持たずあっけらかんとしたものでした。
火がない私はついて行けず、冷ややかに見ていたものですが・苦笑
私の太陽月のミッドポイントと、金星火星のミッドポイントが正確に合。
いつまでも情熱的で仲の良い夫婦の金型がインプットされています。
寂しそうな母の様子を見て、父親が空から、そろそろこっちへ来るか?と呼ばれたのかも知れません。

両親ともあの世に行ってしまったので、ますます仏様とのご縁が深まりました。
夫婦位牌なので、住職が、戒名を並べた時、夫婦で対になるようにして下さいました。
仏教で、慎み敬うという意味の「恭敬」という言葉があるのですが、恭に対して敬、海に対して岳、春和の候の、春と和が対になっています。
春という字は、軽やかでウキウキして、母のイメージにピッタリ。
人生の始まりと終わりも春で迎え、これ以上ないような戒名にして下さいました。

プログレス新月を越えた今、実家が真言宗なのもあり、神秘的な密教と様々な仏様に非常に興味が湧いています。
お不動様もお大師様も大好き、大日如来様のお姿はとても美しくて、眺めていると高揚してきます。
空海さんは生きながらにして即身成仏になる事を唱えていらっしゃいますが、生きているうちに幸せになりましょう、と説いているのだと自分なりの解釈をしています。
仏教は、亡くなってから極楽浄土へ行く幸せを約束するようなものが多い気がしますが、密教は神道並みの現世利益色が強く、生きている時が大事、と謳っているように思っています。
最近の良き買い物は、高野山の塗香とミニ木魚で、般若心経を唱えるときにポクポクしています。
位牌の向こうで両親がニコニコしながら、ありがとね~と言ってくれていそうな気がしています。

最後に大変畏れ多いと思いつつも、ご真言の中で最も開運をもたらし、功徳が得られる光明真言の動画を貼らせて頂きました。
法要の時に唱える宗派もあるので、なじみある方も多くいらっしゃると思いますが、諸仏諸菩薩のご真言をまとめたものであり、亡くなった方の供養に絶大な癒しがあると言われています。
皆様のご幸運、お祈り申し上げます!









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町の小鳥屋さん ~平成から令和にかけて~ [雑記]

気が付けば今年もあっという間に師走となりました。
暮れのせわしない年末と共に、1軒のお店が終わろうとしています。
地域に愛され60年開業された北神小鳥店。
とても気さくな店主で、惜しまれつつの閉店です。
今年数え年での米寿を迎え、周囲の勧めもあって年内で店を畳むそうです。
思い出に写真を撮らせて頂きました。
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以前は可愛いインコや文鳥でいっぱいでしたが、今はまばらに。
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レトロなパッケージのえさ。
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えさ入れなど並んでいるショーケース。
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おじさんは肌はつるつる。
シャンプーを1回も使わず石鹸でしか洗った事がないと言う御髪はふさふさ。
褒めると、俺はチビで黒いからと言いながらも照れたような笑顔を向けて下さいました。
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もしもインコが人間に化けたら、と想像できてしまう可愛らしいおじさん。
面白くて、おしゃべりで、人の気を逸らさないおじさん。
2年前、心不全で亡くなられたおばさんは例えて言うなら和の文鳥っぽかった。
控えめで優しくて、おじさんの糖尿病を気にかけていたのにご自分が先に逝ってしまわれた。
お父さん、ちょっと気分悪いわと横になったのが最後だったそうです。
それまで普通の生活をしてたのに、まるでぷつっと糸が切れたみたいだったそうです。

さぞかし悲しかったろうと想像に難くないですが、それまで大きな病気もせず、81歳で苦しみもなく逝けたのだから、幸せだったのじゃないかな。
それからは、おじさん一人で切り盛りされてましたが、奥さんの事もあったので、娘さんの度重なる勧めも断れなくなったそうです。

免許を返納されたため、舎人まで電車に乗って仕入れてきた雛たち。
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オカメ、セキセイ、コザクラ・・カラフルなインコたち。
南国の海みたいなエメラルドのセキセイもいます。
みんな元気に育ってね!

もうなくなるのかと思うと、行く度に目がウルウルしてしまいます。
えさなど買ってもこれまでお客さんには沢山世話になったのだからと、断っても断ってもタダの様な値段しか受け取ってくれません。
商売っ気がなくて、家にあるんだったらいらないんじゃない?と売ってくれない事もあります。
こんなおじさんだから泣いてしまうのに。。

お店にあるものは全て年季を感じさせるもので、60年の歴史を感じます。
鳥たちの健康のために、蒸し暑い夏も戸を開け放つだけ、寒い冬は閉めるだけ。
ご夫婦の人情味も昔のまんまだったなぁ。
小鳥を買うのがブームだった時代があり、通りを歩けば何軒も小鳥屋があったそうです。
昔は近くに14軒もあったとの事ですが、それが今はおじさんの所だけ。
高級な鳥、珍しい鳥がいる大型店は出来たけれど、庶民的な鳥がいる個人経営の店は見なくなりました。
今のブームに合わないし儲けも無い、子供は勤めに出ちゃって後を継ぐ人もいない、そんな事で町の小鳥屋さんは急速に数を減らしています。

生き物を扱うと言う事は毎日休みなく世話をしなければならないと言う事。
おじさんはまるで堪えてないかの様ですが、来年の3月31日で満88歳。
60年も続けて来られたのだから、もうゆっくりされた方が良いとも思っていました。
けれど、楽しい事も、嬉しい事も、可愛い鳥たちに囲まれながら、おばさんと共に思い出を積み重ねて来きたこの店。
だから、ここはおじさんにとって一番大切な場所。活き活き出来る場所なのかも知れません。
お店を閉めたらぽっくり逝きそうだよ。いや、本当にそうなんだってよ。
なんて言っていましたが、そんな事にならないで下さいね。お願いします!!


我が家の初代あおぴよ、きぴよのもお二人には幾度となくお世話になりました。
病気の時、巣引きの時、どんな事でも親身になってアドバイス下さり、何とも温かい気持ちにさせてもらった事は忘れません。
お陰できぴよは、おじさんが言った通り子供が大学生になるまで生きてくれて、13年半(人間で言えば100歳越え)のご長寿インコでした。

お別れの辛さでインコをご無沙汰していましたが、閉店を知って飼う事を決め、やはり先代と同じ黄色と青のインコを生後3週間でお迎えしました。


青ちゃん(あおぷー)の性格
動きが俊敏で、ケムリの様に上へ上へと行きたがる。
ホバーリング、方向転換、上下左右、自由自在に飛びまくる。
あいさつ代わりに甘噛みでがぶがぶする。
鳥なのに無口。
あちこち探索したり、おもちゃで遊ぶのが好き。

黄ちゃん(きっぴー)の性格
人の顔を見れば、遊んで!とゲージに張り付く。
頭や首回りをカキカキしてもらいたがる甘えん坊。
人にもクシクシしてくれる。(顔ダニでも見えるのか?)
お腹を上にしてゲージにつかまった後、背中を見せるなど股関節がエクソシスト的。(芸名くりんちょ)
やんばるの森のインコかと思うほど飛ばない。
人間ぽい声を出し始めた。

来たばかりの頃、兄貴的な青ちゃんは、えさをねだるしぐさをする黄ちゃんに思わず餌を吐き戻してあげている事もありました。
個性的で対照的な2羽ですが、とてもなかよし。
小競り合いもしているけれど、お互い毛繕いしたり、寄り添って寝ていたり。
小鳥ってとても愛情深い生き物。
キィキィと甘えた声でモグラの様に潜って来た黄ちゃんも1か月半経って、だんだんお兄ちゃんになってきました。
これからどんな風に育って行くのか、それぞれ番わせてインコの楽園にしてあげたいな。。
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平成から令和に進んだ今年は、ことさら感慨深い年末です。
日々、新しいものが生まれるのだから、それと引き換えに古いものが消えて行くのは仕方ない事なのだけれど。。
時代を作って来た著名な方々も、随分この世から去られました。
ブログの記事にもさせて頂いた、大好きだったジョアンジルベルトさん、吾妻ひでおさん。
高齢の親御さんを持つ方の喪中はがきも今年はおとさら多かった。
淋しいけれど、おじさんの店の様な昭和的な風景も、この先、加速度的に消えてしまうのでしょうか。

懐古趣味の私にとって嬉しい、約30年前、平成初期の東京の様子などの動画を発見しました。
アップしているのは意外にも海外の方で、ライル(宏)サクソンと言う方です。
カルフォルニアから日本の文化や電化製品が好きで、1984年から在日されている様です。
都内の私鉄沿線その近郊など、今は無い建物やその内部、貴重な動画を数多く撮られ、この駅使ってたわ~、この店あったなぁ~、こんな服着てた~、と懐かしい気分になります。

1990年からアナログビデオカメラを携えて日本を散策、記録するようになったライルさん。
以降、白髪になった現在でも各地を取り続けています。
ビデオを撮り始めたのは、それまで目の前にあった建物がどんどんなくなっていくのを目の当たりにして、消えて行く前に記録をしておかなくちゃと思ったからだそうです。
(ソース 北多摩、所沢エリアのタウン通信 2018,2.15 外国人が記録した日本の街並みと日本人の記憶より)
ずっと残したい、日本の何気ない風景を大切にしてくれるライルさんは、まさに和の心をもった方なのだと思います。

ライル(宏)サクソンの動画のホーム
良かったら見て下さいね。
https://www.youtube.com/user/lylehsaxon

未来への夢や希望を一緒に頑張る同志の絆も良いけれど、共に歴史を積み重ね、過去を共有した絆には安らぎと温かさを感じます。
一緒に月日を重ね、思い出話をまるで昨日の事の様に楽しく語り合えるのは、凄く幸せな事だと思います。
これも年を取ったせいかも知れませんね。




皆様も良いお年をお過ごし下さい。
新しい年も素晴らしくなりますように。








※12月31日追記(写真追加など)
今日で北神小鳥店は閉店しました。
店名を伏せていましたが、ご存知の方が検索された時、懐かしく思って下さる方もいるだろうと思ったので出させて頂きました。
おじさんの好きな甘いものを持って、主人と最後の挨拶へ行ってきました。
小鳥も全ていなくなり一層がらんとした店内が悲しかったので、しめっぽくならない様に努めながら。。
明日からボケなきゃいいけどなんて言われてましたが、来年からは悠々自適に過ごして頂きたいと願っています。
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おじさん、おばさんのいる「場」が大好きでした。
最後のありがとう!

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がんについて [雑記]

日本人は2人に一人ががんになり、3人に一人ががんで亡くなると言う、がん大国です。
にもかかわらず検診率は半分にも満たない事から、がんに対する意識はあまり高いとは言えず、それはどこか他人事と言う気持ちがあるからではないかと思います。
また、がんイコール死の病という認識から、どこか見ないで済ませたい、避けてしまいたいという気持ちもあるでしょう。

私も、父親が進行した胃がんになって初めて、予防も含め知っておく事の大切さ、普段、健康であっても、自覚症状がなくても、検診を定期的に行う事の大切さを知り、父は身を持って教えてくれたと思います。

健康への意識が高い方にとって、今さら?と思われるかも知れませんが、がんとは何か、どのようにしたら防げる確率が高くなるか、がんに対し関心を持ち、知って頂きたいです。
生涯でなる確率は二分の一、自分は大丈夫などと決して言えない病です。
万一なったとしても、それを受け入れ、最善を尽くす事が大事。
敵と戦うには、まず、敵の性質を知る事から。
慌てず騒がず対処するため、あらかじめ予習をし、知識を持っていれば余裕も生まれます。
がんに対して特別な病と言う意識は捨てて、是非、皆様も正しい知識を取り入れて下さい。
中川恵一先生の本などは、とても読みやすく分かりやすかったので、私も理解が深まりました。
そこで得た知識など、少し覚書させて頂きます。


まず、2人に一人ががんになると言う数字は、高齢者になると罹患率が急激に増えてくるため。
がんは細胞の老化現象とも言え、平均寿命が世界一の日本だからこそ増えた、人生のトータルで考えれば決して珍しくない、ありふれた病気です。

昔、日本人の死亡原因の1位は結核でしたが、抗生物質のお陰で激減、次に脳卒中が1位になり、栄養状態が良くなって血管のもろさがカバーされると、1980年代からはがんがトップになっています。
団塊の世代とそれ以前の方々の幼少時には、冷蔵庫が普及しておらず、衛生状態があまり良いとは言えない環境で育ち、ピロリ菌が定着していたり、また、塩辛い食事習慣を持つなどで、胃がんにかかりやすい世代でした。
時代が進み、食生活が欧米化すると、動物性脂肪の過剰摂取、運動不足などから、大腸がん、前立腺がん、乳がんなどが増えてきました。

がんは遺伝すると言われますが、がんを抑える遺伝子に異常があり、それが受け継がれると家族性腫瘍となる様です。
しかし、それはがんの中でも5%との事。
なので、大部分のがんは遺伝ではなく、生活習慣に拠るものだそうです。
家系にがんの人はいないから大丈夫、などと決して思わないで下さい。
父も、祖父が倒れた原因の脳溢血の方ばかり気を付けていたので、がんへの意識が抜け落ちていたのです。

がんになる原因の多くは、喫煙による有害物質が最も多く、世界からタバコが無くなれば、がんは2割減ると言われています。
そして、飲酒や食生活、運動習慣などの生活習慣と続きますが、どんなに気を付けていても、なる時にはなってしまいます。
しかし、気を付けている人とそうでない人を比べれば雲泥の差であり、やはり生活習慣を整える事で予防が出来る病気なのです。

がんは、恐ろしい病には違いありませんが、元々は、細胞分裂のコピーミスの出来損ないです。
寝ても覚めても、日々、免疫細胞が抹消してくれるのですが、自分のDNAを持った細胞なので、異物として判断し難く、見過ごされやすい面があるのです。
歳を取る程、細胞分裂は繰り返されて行きますが、その度にDNAの傷は蓄積して行き、さらに免疫の働きは衰えて行く一方。
長生きすればするほどがんは増えて行くのです。

「はたらく細胞」は、とても大好きなアニメですが、この世界(生命)の平和と秩序を守るため、役割を持ったそれぞれの細胞達が、懸命に使命を果たそうとする姿はとても感動的で、愛おしく、もっと細胞達の住むこの世界(身体)を大切にして行きたい、と思わされる漫画です。
がんからすれば、「がん細胞」の回で擬人化したがんが言っていた様に、僕はただ生まれてきただけなのに、なぜ殺されなきゃならないんだ!と言う思いかも知れません。
しかし無秩序に広がり、増殖し続けるがん細胞は、生命の維持を妨げ、破壊するだけの敵。
免疫細胞と、激しい戦いを繰り広げます。

私達の細胞は、新陳代謝によって1~2%の細胞が毎日死んでゆき、その分、新しく分裂し埋め合わせをしてくれていますが、受精卵から出発して約50回分裂すると、それ以上は分裂しなくなります。
人を含めた多細胞生物のDNAは、ひもの様な形をし、端っこ(テメロア)があります。
分裂の度に、テメロアは複製できないので短くなって行き、通常の細胞は約50回複製すると、帯が短くなり、これ以上は無理と言う所まで来て限度となるのです。
私達に寿命があるのはそのためで、何の病気にもならなくても大体120歳ぐらいが最大の寿命と言われています。

しかし次に命を繋ぐ、精子と卵子が結びついて減数分裂した生殖細胞は、テメロアを修復する酵素によって、分裂を繰り返してもテメロアがリセットされ、またゼロからのスタートになるそうです。
個体としての死を運命付けられた私達ですが、性を持つ事で、永遠に多様な遺伝子を繋いで行ける仕組みを持っているのです。

一方、大腸菌の様に、環境さえ整っていれば無限に増殖する生物のDNAは、輪っかになっていて終わりがありません。
不死細胞と言われているがん細胞にも果てがありません。
プールに広がる大腸菌と同じように、環境さえ整っていれば、いつまでも増殖を繰り返します。

がん細胞はもともと体の細胞ですから、分裂回数に限度があるはずなのですが、生殖細胞と同様テメロアを元に戻す事が出来るのだそうです。
世界中で、がんの研究に使われているヒーラ細胞は、米国のヘンリエッタ・ラックスさんの子宮頸がんから採取されたもので、亡くなられてから70年近く経ってもヒーラ細胞は生きています。

私達の細胞は本来、一つの村の様に秩序を乱さず、個々の受け持ちを守って、協調し合って生きており、時に自分が全体のために不要になると、自分で自分を殺す事もします。(おたまじゃくしのしっぽなど)
多細胞から成る生き物は、不都合な細胞なら死ぬ仕組みも組み込まれているのです。

地球に初めて誕生した生物は、無限に増殖し続ける不死でした。
全体のために死ぬと言う機能は、後から付け加えられたもの。
DNAの死ぬ機能が、なんらかの理由で傷がつき壊れてしまった、栄養がある限り生き続ける不老不死の細胞、それががんです。
こういった事から人類にとって、がんは、先祖返りとも言われています。

がんが進行して命を落とす大きな理由は、がん細胞が、正常な細胞の分まで栄養を奪って衰弱するためです。
がんは分裂するスピードが速く、大量のエネルギーを必要とするため、患者さんは必ず痩せて行きます。
そして、さらに栄養が取り込める場所へと新天地を求め、移転して行きます。
やがて塊になると、他の臓器の機能を阻害するようになります。
決まりを守らないがん細胞は、無秩序に増殖しながら、勝手に移動し、どこまでも身体を破壊して行くのです。
それによって身体が死んでしまえば、がん細胞も一緒に共倒れになると言うのに・・・。
これは、自然破壊によって地球の循環機能が失われた時に、自分達も自滅すると言う、人類の成り行きの様です。

人類は、地球上のどの生物よりも脳が発達したおかげで、他を凌駕し、生き物の頂点に君臨しています。
けれど、欲望や都合を優先し、必要以上にエネルギーを消費し、自然を破壊して行く。
温暖化と異常気象を作ったのは人間の所業ですし、私達は、涼しい部屋で快適に過ごしているけれど、そのツケを他の生き物達が負って、逃げ場がない暑さの中、命からがらの状況で生き延びていると思います。
人間に生まれて申し訳ない気持ちにもなります。
時を経て、取り返しがつかない所まで行った時に、人類は地球と共倒れになるがん細胞だったと気付く事になるのでしょうか。

1個のがん細胞から、発見できる大きさになるまでには10年~20年かかると言われていますが、その後は雪だるま式に大きくなって行きます。
初期には自覚症状などありません。
痛みを感じた時にはもう手遅れの事が多いのです。
自分は元気と思う時に検診に行っておく事が何より大切です。
私も初めて胃カメラ検査に行ってきましたが、麻酔で眠っている間に検査して頂けたので、苦痛はほとんど感じませんでした。
こういった方法もあるので、是非、気軽に受けて下さい。

中川恵一先生は、本の中で、進行したがんは鳥かごから逃げ出した鳥に例えています。
早期がんの治療は、鳥かごの中の鳥を捕まえるようなもの、さほど難しくない。
ある程度進行してしまうと、今度は部屋の中にまで飛びまわってしまっている状態で、捕まえようと思えば捕まえられる。
しかし、他の臓器に移転してしまっているがんは、鳥が部屋の外へ飛んでしまった状態なのだと。
大空へ飛んで行ってしまった鳥を捕まえるのは、容易ではありません。
移転する程のがんは、抗がん剤やあらゆる免疫を潜り抜けて来たがんであり、凶悪化を増し、タチが悪くなっているからです。
しかし、世の中には末期がんからの生還を果たす人もいるので、鳥が自分から鳥かごへ戻る様な奇跡もあると、中川先生は書いておられます。

がんと言っても種類は千差万別、様々なタイプがあり、根治しやすいがん、難治性のがん、ウイルス性のがん(がんそのものがうつる訳ではなく、ウイルスが原因で遺伝子に傷が出来るタイプ)、進行が早いがん、遅いがん、性ホルモン依存型のがんなど。
治療は、手術、化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療などを組み合わせて行い、そして緩和ケアと続きます。
それぞれの性質を見極め、治療する事が大事です。
標準治療は、イコール推奨された最善の治療と言う事。
名前から言うと並みたいなイメージですが、お金を掛ければそれだけ良い治療が出来るというわけではありません。
国立がん研究センターなどの、信頼できるサイトから情報を集め、怪しい民間療法に引っかからない事が大事です。

国立がんセンターは蟹のマークですが、癌の塊は蟹の甲羅の様に固くなるためとの事。
江戸時代では、表面に出ている癌しか診断が付かなかったので、癌と言えば乳癌(乳岩)を指していた様です。
また、徳川家康の死因も胃がんであったとか。
鯛の天ぷらによる食あたりと言う事ですが、食してから数か月も経っている事、食欲不振、胃の辺りが硬かったと言う事から、胃がんであった可能性が高い様です。
がんは昔からあり、古代ギリシャのヒポクラテスはがんをカルキノス(蟹)と呼び、人間の身体の中にハサミを使って侵入し、肉をことごとく食べ尽くしてしまう邪悪な蟹であると考えたらしいです。

悪性腫瘍には、「癌」の様に上皮組織に出来るもの、その他にも骨肉腫や、白血病などもあり、全てを含めた広義の意味で、「がん」と言うのだそうです。
なので、全ての悪性腫瘍を診療の対象としているため、国立がんセンターの「がん」はひらがな表記なのだそうです。

本で読んだ中で、とても良い例えがあったので書かせて頂くと、交通事故で死を避けるには、安全運転とシートベルト着用をする事ですが、これをがんで死なないために例えると、良い生活習慣(安全運転)と、定期的ながん検診(シートベルト着用)が当てはまります。
万一、交通事故に巻き込まれても、シートベルト着用によって助かる確率は格段に高くなります。
がんになったとしても(事故に巻き込まれたとしても)、早期発見によって命を落とさずに済みます。
早期発見で治癒率は9割にも上るからです。
しかしどんなに安全運転を心掛けて、シートベルトを着用しても、巻き添えを食うなど、交通事故死を完全には避ける事は出来ません。
がんも、生活習慣を整えて、検診を怠らなくても、すい臓がんなど発見し難いがんになる事もあり、運だったと言う他はない場合もあります。
それでもこのセットが大切で、命を落とさないためには有効なのです。
食生活と運動習慣などの生活習慣と、定期的ながん検診の二段構えが大切なのです。

がんは、ゆっくり体の機能が落ちて死ぬことが出来る病。
ある程度、死が予見できる病です。
脳卒中や、心筋梗塞と違い、突然死する事はありません。
その間、心行くまでお別れが出来るし、感謝の言葉も伝える事が出来る。
人生の総仕上げ、店じまいも自分の意志で出来る。
悔いのない様に時間を過ごし、人生や死に対して思索を深め、尊厳を失わず死に臨む事が出来る。
中川恵一先生も、本の中で、死ぬならがんが良いと書かれています。

日本人は、死を忌み嫌って、まるでないかの様に避けてしまう傾向があると思います。
私もそうでした。
しかし、今、生きている人もいずれ死にますし、生の数だけ死があって、病気にならなくても死亡率は100%なのです。
死の恐怖を意識すれば怖いかも知れませんが、全て受け入れ、自然の成り行きに任せられるのだとすれば、優しい病だと思います。


父は胃を全摘出来たお陰で、普通の日常を送れるようになりました。
しかし、その後に続く抗がん剤治療は、79歳の身でやはり負担が大きく、だるさと食欲不振で体力が落ちてしまい、計画していた温泉旅行もキャンセルしてしまいました。
生来の我慢強さから元気な顔を見せてくれるものの、大変な状況には違いなく、娘としては日夜、心配が頭を離れません。

親をケアする事は、不思議と自分の癒しに繋がっている事に気付きました。
何か心の根底に温かいものがこみ上げ、満たされる思いがあります。
人間のこの世でのスタートは、何も持たず、何も出来ない赤ちゃんの姿で生まれ、そこから当たり前の様に全てをしてもらい、育ててもらっています。
歳を取ると、成長とは反対に、食事量は減り、少しずつ動けなくなり、寝ている時間も多くなり、そして最後には枯れる様に旅立って行きます。
人間の道行く先は、まるで逆回転を見る様に、最後には赤ちゃんに戻ってしまうのと同じだと思います。
子供は親にケアしてもらい、一人前に育ててもらい、その愛情を忘れず、今度は子供が年老いた親をケアする。
恩返しができる事、優しさをためらいなく発揮できる事、そのため自分も癒される思いがするのかも知れません。
高齢者のがんはありふれた病気、一種の老化現象として認識すれば、あまり深刻にならずにすみます。

遠慮深く、控えめな父なので、悪いね、ありがとね、と気を遣わせてしまう位なのですが、これからも、父が少しでも良い時間を過ごせる様、そして、悲しむ母を少しでも励ませる様、出来る事をして行きたと思っています。



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熊野詣 ~お知らせ~ [雑記]

先月、父親の大病が発覚しました。
80近い年齢もありいつ何が起こるか分からない状態、離れて暮らしているため、少しでも側に付き添いたい気持ちでいっぱいです。
そのため申し訳ないのですが、鑑定はしばらくお休みさせて頂きます。
しかし、今、お預かりしている分は、時間を掛けながら観させて頂きます。

ブログを始めた8年間で一番の危機、やはり気持ちに余裕がなく精いっぱいだと、人様の事を深く考える良い鑑定が出来ないだろうと判断しました。
星回りにも表れていますが、それを冷静に書くのも心が痛むので、時が過ぎ振り返った頃、書かせて頂くかも知れません。
鑑定に一区切りつける意味で、記念碑的にこれまで頂いてきたご感想や、関係ない事、気晴らし的な記事をアップするかも知れませんが、ブログは細々と続けて行く所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

熊野詣をした和歌山旅行では、熊野本宮大社で頂いたおみくじが、自分の状況に的確に当てはまっていました。
今の私にとって、一番必要なメッセージを下さる神様の愛に涙が溢れそうになり、そしてありがたく、心強くもありました。

「水におぼれず、火にまたやけぬ、強いこころは神だのみ
神様におすがりする。こころから神様を信じておすがりすれば、腹がすわり、気が落ち着く。
どんな苦しい事に出あっても、悲しい事に行き合わせても、あわてず、騒がず、安心してすごして行かれる。
真の幸福は信神によって得られる。」

本当の危機に瀕したら、感情に溺れず理性で対処する。
出来る事のベストを尽くしたら、後は天に任せて、心強く、安らかに過ごす。
神様は見守って下さるので、不安がらずに覚悟を決める事。

今回の旅は、父の病気に向き合う勇気と癒しをもらいました。
大好きな父親と一緒に居られる時間を大切に、家族と協力しながら一番良い道を探り、少しでも実り多いものにして行きたいと思っています。



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荘厳な熊野本宮大社

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蘇りの聖地と言われる、まるで天国の様な大斎原
撮影禁止との事でここまでです。

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病気平癒のご利益が頂ける熊野速玉大社

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熊野信仰の原点、急な石段も底力を出して登り切った神倉神社

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ホーロー看板がレトロで良い雰囲気の街並み

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ホテルから夕暮れの海

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絵のように美しい熊野那智大社から飛瀧神社へ

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強い勝負運にあやかれる紀伊田辺の闘鶏神社

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頭のてっぺんのとんがりがチャームポイントの結浜

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空から富士山頂を観る不思議




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今年を振り返って [雑記]

2017年も残すところ、あとわずかになりました。
新しい年を迎える準備はいつも慌ただしくて、神棚の掃除にお札としめ縄交換、門松、玄関飾りに鏡餅、年賀状書きが終わると、やっと今年も無事に過ごせた境地になれます。

星回りでは今年、天秤座を運行していた木星、射手座の土星は、私の4室月、太陽とそれぞれ120度、180度でしたが、不要なものを片付けると同時に家の模様替え、DIYに夢中になっていた一年でした。
やはり私のやる気のエネルギーの根源は「家」、居心地の良い空間作りが喜びとなります。

元々、ブルーやエメラルド系の色が好きなのですが、ビーチのタペストリーを飾ったり、壁一面をステッカーで水族館の様にするなど、何故か海のモチーフが多かったのは、今年の丁酉のバランスを無意識に取っていたためかも知れません。

面白い事に、持って生まれた五行で火が欲しい人は、キャンプファイヤーや暖炉など火を見るのが好きだったり、水が欲しい人は水辺や水色が好きだったり、自然と求めてしまう様です。
味覚でも、辛さを表す金が強い人は、カレーでさらなる辛さを倍増したがったり、木が多い人は酸っぱいものを好んだりするのですが、これも自然と身体が要求してしまうためと言われています。
自分に欲しい十干の五行は、味、色でも補完する事が出来るので、足りない五行の味覚など積極的に取る事もお勧めです。

そして、今年もご依頼して下さった皆様方、本当にありがとうございました。
文章を書く鑑定は時間がかかるため、私はあまり多くを観る事はできません。
割合で言うと新規の方より、リピーター様、以前受けた方のご家族、知人など、紹介から来られた方が増えてきましたが、丁度良いペースで続ける事が出来ています。
そして、もう少し自分優先にしなければ体形とか色々ヤバさが出て来たため、月に10回のプール、ジム通いの時間も作っています。
鑑定が出来るのも、健康な体があってこそ。
続けている事で少し締まってきたような気もしますが、数字で一喜一憂したくないので体重計には乗っていません・笑
地域の人達と触れ合いながら身体を動かす楽しさ、気持ち良さを感じる事で、今は十分なのです。

今年を振り返ると、美輪様の音楽会へ初めて出かけ、素晴らしい歌のバイブレーションによって魂が揺さぶられる体験をしたり、伊勢神宮へ夫婦揃って参拝し、常若の神聖な気を感じながら、日頃の感謝を捧げる事が出来たりなど、スピリチュアル性を刺激された1年でした。
n月とt海王星のスクエアは抜けて行きますが、来年も太陽と月、金星と火星のミッドポイントで、それ以降はn太陽とスクエアでt海王星の影響を受けるため、浄化のエネルギーへと繋げて行ければと思っています。

更新はカメの歩みの頻度ですが、来年もどうぞよろしくお願い致します。
皆様も、良いお年をお迎え下さい。


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神社庁3月の「生命の言葉」 [雑記]

うそ云ふな
ものほしがるな
からだだわるな

これは、本居宣長の門徒、田中大秀に入門し、神道、国学を学び、歌を作った、橘曙覧(たちばなあけみ)が、伊勢神宮に詣でた折、五十鈴川の水を汲み帰り、墨にすって書き残したという家訓の一説です。

私的解釈ですが、
言っている事とやっている事が違えば、自分の心にも嘘言う事になり、魂が曇ります。
有言実行、正直に生きる事が、心の安らぎとなります。
セーブしなければ欲には限りがなく、そのうち物で溢れかえり、感謝の気持ちも薄れます。
身体は怠けさせるとサビついて、身体能力はどんどん低下します。
忙しさを理由に、運動しないのはダメです。

氏神様の一日参りの際に頂く、この神社庁発行の3月の「命の言葉」は、ズバリ、私にシンクロした格言でした。
はい、神様は全てお見通しなのですね・汗

元々、良い香り大好きで、エッセンシャルオイルなどにも凝ってましたが、昨年から香水集めブームが10年ぶりに再燃し、欲しいレア香水を入手したり、量り売りで試したりなど、もううっとりしては悦に入っていましたが、風邪からの気管支アレルギーを発症させる羽目に。
強い香りを嗅ぎ過ぎたのも、引き金となったようです;

うっかりしてました。
化粧水もフローラルウォータを使うほど敏感だったって事。
ナイーブな季節の変わり目、花粉症持ちだったって事。
調子こいていました、自分。

使い切れないし長期保存は劣化の元、もうこれでやめとく~と言いふらしていたにも関わらず、また一つ、また一つと、気が付けば、いい旅行が出来るぐらい買ってました、自分。

優雅な香りと美しいボトルに魅せられ、もう香水屋さんになっちゃおっかな~、などと現実逃避の夢語ってました、自分。

自分の事はあまり気にしていなくて忘れてましたが、今、p月は牡牛座。
心地良いものを求め、香水集めに夢中になり、コレクションしたい熱はここからか。。
n月はt海王星と90度。
使用すれば、あっけなく胡散霧消する香水って、まさに海王星的ですよね。
そして落ち着くまで、文字通りお蔵入り(箱だけど)となりました;;

人によって感じ方も違うので商品名は言いませんが、古典的で優雅な、甘めのリアル系フローラルが好き。
お花の舞踏会が華麗にパァァ・・と広がって、幸せな気分になります。
外ではほとんど付けませんが、家にいる時、自己満足的にしゅぱしゅぱしたり、あと、寝香水に付けると気持ちよく眠れたりします。

香りを遠ざけて暮らすのは寂しいですが、これからも香水の世界を堪能するために、ちょっと我慢しようと思います。
その時に、橘曙覧の家訓が、生命の言葉として生きるのです^^



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レトロ看板コレクション [雑記]

明けまして、おめでとうございます。
昨年は多くの方に訪れて頂き、改めてありがとうございました。
今年もどうぞ、よろしくお願い致します。

今回のブログネタは、町田忍さんのベクトルに近いパモ(主人)の写真館です。
いつの間にか姿を消してしまう銭湯、戦前の建物、マーケット、ホーロー看板、そんな写真を気の向くままにパモは撮り続けています。

宮作りの銭湯は、今では貴重な文化財、風格があって素晴らしいですよね。
これから決して増える事がないであろう銭湯ですが、近所でもご多分に洩れず、昨年1年間で3軒も廃業してしまいました。(モダンバス、千川湯、紅梅湯、とっても良いお風呂屋さんだったのに・・・)

そして北関東の古い街並みや街道沿いにも、色々なレトロが残存してますが、旅行や散歩で見つけたブリキ看板、これもいつまで残っているのかな。
パモの写真で、昭和にタイムスリップした風景を堪能して頂ければ幸いです。



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          加須市

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          栃木市

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          文京区

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          豊島区


※鑑定は都合で、15日から受付をさせて頂きます。

また、あまり意味の無いコメントはどうぞご遠慮下さい。
記事に関係が無かったり、無意味と判断した場合、削除させて頂く事もあります。
双方にとって有益なコメントを歓迎します!

皆様にとって、2016年が良い1年でありますように☆


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沖縄へ行ったら 美輪明宏作 [雑記]

沖縄へ行ったら      美輪明宏作


もし、私が沖縄へ行ったら
人と生まれて恋を知らず語れず
緑の山や真砂の浜へ
何も言わず私達の防波堤となって
消えて行った健児やひめゆり達に
腕一杯の花を持っていこう。
あの世の公園で
知らなかった恋に
顔赭らめる若者達を
援けるために。
もし、私が沖縄へ行ったら、
散歩に疲れた恋人達のために
甘い紅茶やフランスケーキを
ゲートルやモンペを脱がせて
細いズボンや花模様のドレスを
戦闘銃の代わりに
ゴルフのクラブを
手榴弾の代わりにボーリングのボールを
火焔放射器の代わりに玉屋の花火を
水の代わりに三々九度の灘の生一本を
鉢巻の代わりにシルクハットとウエディングベールを
爆音の代わりに甘い音楽を持って行きたい。
それらを私はお墓の前に
そっと置いた後
やがて、必ず観るでしょう。
何百何千という若者達が
真っ白なウエディングドレスと燕尾服で
互いに手をとり合い
あの沖縄の碧い
海の中から現われて
光り輝く空の彼方へ
高く高く昇って行くのを
天使達の大合唱に守られながら。



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今日は、沖縄慰霊の日でした。
私のバイブルとも言える、美輪様の「紫の履歴書」より引用させて頂きました。
美しい言葉によって綴られた、この自叙伝には、情緒的でやさしい散文的な詩が散りばめられています。
この詩を読むたびに、涙が滲み出てきます。

時代や場所が違っていたら、きっと明るい青春を謳歌していた純粋な若者達が、
家族や友人とも別れ別れになり、自らの命を絶って、散らなければならなかった。
平和な時代を全く知る事なく、人生の楽しさなどを味わう事なしに。。

二度と悲しい戦争は起きて欲しくありません。
もし本当に神様が見守っていらっしゃるのなら、
若者達は、きっと天国で幸せな時を、思い思いに過ごしているに違いない。
愛する人と一緒に過ごしているに違いない。

私も美輪さんのように思っています。


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街 ~運命の交差点~ [雑記]

「街 ~運命の交差点~」とは、チュンソフトの実写版サウンドノベルで、8人の主人公の5日間の行動を進めていくゲームです。
制作されて約20年も経とうかとしているのに今でも色あせない魅力があって、私が今更書かなくてもディープなファンの方が書かれた素晴らしい記事がいくらでも出てくるのですが、でもあえて書きたかったのです。
このゲームは本当に素晴らしいと!!

ゲームはサウンドノベル位しか元々興味がなく、それも全クリするなどありませんでしたが、「街」は格別です。
8人の人生を交差させながら運命を変えていく、ワクワクする様な展開とストーリーの流れで、まるで映画を見ている様に楽しめます。
登場する人物の描写なども主役から脇役まで、実に個性的で人間味に溢れているのです。
ですが実写版だという理由で敬遠された面もあって、大作の割にはヒットしなかったのだとか。。
実写には、CGとかアニメにはない実際の人物の生きた表情や、実際の風景など、実在するからこそ生まれるぬくもりがあります。
所どころムービーも入り、臨場感を醸し出しています。
私は役者さんが自分好みかそうでないかなど関係なく楽しめています。

8人のストーリーが渋谷を舞台に繰り広げられるのですが、撮影されたのは1996年頃、中高年の方は青春時代と共に当時の渋谷の風景を懐かしく思う事でしょう。
七曜会の謎の美女、日曜日の御用達、アン・カフェ、
牛尾と馬部の、セレブな松濤の一角にある鍋島松濤公園、
七曜会のビル、(現在、古代エジプト美術館が入っているビル)・・・
撮影されたスポットは数多くあり、ロケ地巡りの様子をブログ等にアップされている方もいます。
しかしながら、「で・き・ちゃっ・た」や「オタク刑事走る!」で度々出て来る渋谷東急の屋上遊園地などは無くなってしまいましたね。
昭和の名残でもあったレトロな屋上遊園地は、都内や近郊では今や蒲田の東急プラザ、川越のまるひろを残すだけになってしまったようです。

出演されている俳優さんも、有名どころでは竜雷太さん、団時朗さん、窪塚洋介さん、松田勝さん、ダンカンさん、伊藤さおりさんなどですが、有名無名問わず味わい深い役者さんばかりです。
マニュアル化されて生きる現代にとって、この人間味溢れる個性的な登場人物達は、ある意味とても新鮮に感じられるかも知れません。
全体的に笑いのストーリーが多いですが、ちょっと怖いサイコやバイオレンス系のシナリオも入っており、それぞれのストーリーは独立していても間接的に影響を与え合うため、ほぼ同時進行で進めなければなりません。
私が気に入っているのは、もちろんコミカルなストーリーですが、全てのシナリオの最後にあるのはホロリとした感動に包まれると言う事です。

そして登場人物のその後の追跡などネットに上がっていましたが、根強いファンにとって大変興味深いでしょう。

出演者その後のまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2141443771797946101

人物事典
http://rbgarou.fc2web.com/matisub2.htm

http://rbgarou.fc2web.com/matisub3.htm

http://rbgarou.fc2web.com/matisub.htm
ネタばれも含みますので、これからゲームされる方は感じだけを把握して頂き、読み流して下さい(笑)

街の作中には、次回作へと続く伏線とも取れる内容が、あちこちに見られたのですが(この話は別の機会に、と締めくくられたり、秋山薫は二重人格では?とも取れる所など)、結果的には続編は制作されませんでした。
膨大な俳優さん達が出演しており(ウィキによると400人にも及ぶらしい)、製作費の割に売り上げが芳しくなかった事や当時の役者さんの引退などで、再集結が困難な事が挙げられているようです。

また移植を繰り返したので、それぞれの機種によって仕様が少し異なるのですが、PSPだけの隠しシナリオに、「パトリック・ダンディ」と「サギ山」があります。
「パトリック・ダンディ」は、実在の結婚詐欺師クヒオ大佐のパロディだと思いますが抱腹絶倒モノ。
「サギ山」は、若き日の窪塚洋介さんが出演しており、テレビドラマ撮影の新人ADとして現場に配属され散々な目に・・・。
名脇役のスピンオフ作品といった感じです。
また、バッドエンドは100以上ありますが、全て集めると「青ムシ抄」(オタクっぽい仕上がりのアニメ)も見られます。
バッドエンドとは言っても、いくつかはその方が本人幸せだよね、というのもあったりしますけれど。。
PSPは寝しなに少し遊ぶのにちょうど良くて、10分もすれば睡魔が襲ってくるのでなかなか進められませんが、そんな風に細切れに遊べるので本当に良いんです。



以上、知る人ぞ知るではもったいないゲーム「街」の紹介でした。

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この国が本当に心配 [雑記]

人口も経済も縮小に向かっているのを認めないこの国、これからどうなって行くのでしょうか。
おそらく、生活や考え方を変えながら、なるべく苦しくない方法をとって移行していかなければならないと思いますが、本気で将来を考えなくてはならない分岐点は果たしていつ来るのでしょうか。。

一時的な痛み止めの様な景気向上のために、一部の大企業や資産家に頼る様なやり方はやはりおかしいと思います。
株価が上がって大儲けしている企業には、給料を上げる所もあれば、そうでない所もあります。
上層部にお金を持たせ、水の流れの様に市井の人々に行き渡らせるのが安倍さんの狙いでしたが、義務化などされていませんし良心に任せるしかないのです。
もし給料が上がったとしても人々は将来が不安なため、どうしても溜める方へ回しがちになると思います。
格差が広がれば余計に使いたくもないでしょう。
さらにNISAとか、国を挙げての大ばくちに、何も知らない国民まで参加させようとしています。
プロを相手にすれば、汗水流して得た庶民の貴重な金銭まで吸い取られてしまうのは目に見えています。

しょっちゅう解散を繰り返すガタガタな国、今回の選挙も、国民の声を反映するのに必要だと思いますが、本当に信頼できる人をどのように見分けるか、ただ増税廃止と唱える政党も、それでは具体的にどこから財源確保をするのか、国を良くするとは具体的に何をしてくれるのか、何がしたいのかを分かりやすく表明をして欲しいです。
私は逆に格差を減らす事で不安も減り、金銭の流れも良くなるのではないかと思っています。
企業は実際、設備投資しているでしょうか、求人を増やしているでしょうか。
海外へ流出しないため税を引き下げるよりも、一番儲けさせてもらっている国に税を納めるといった理に適った法律を作るなど、強制的な括りがあった方が良いのではないでしょうか。
資本主義社会に反しているのかも知れませんが、将来のために財源の確保は免れないのです。

今回立候補される政治家の皆さんは、ただ受けの良い綺麗な言葉を並べても薄っぺらくしか感じません。
私は政治も経済も、世の中を知らなさ過ぎて無知を通り越しているかも知れません。
ですが、つい書き込みたくなりました。
お読み下さいまして、ありがとうございました。


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