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令和時代の冥王星 [天体]

令和になり、平成を振り返る番組を見るにつけ、人々の価値観や行動様式の変化が半端なかったなあと感慨深くなりました。
かつて新人類と呼ばれた80年代の若者も、今では時代の進み方が早過ぎと感じる旧人類。
生まれた時からpcがあった世代とは、進化に遠隔の差を感じます。
平成の30年間は、人々の感性や価値観が激変した時代とも言え、冥王星の動きと連動していたようです。

昭和の雰囲気を色濃く残す平成初期、会社や家族などには小集団的な連帯感があったと思いますが、冥王星は蠍座にありました。
そして、1995年から射手座へ、2008年には山羊座へと移動して行きました。
記憶に新しい方もいるかと思いますが、1995年はウインドウズ95が発売されpcが爆発的に普及した年、まさに冥王星射手座時代の幕開けです。
世界の情報もリアルタイムで好きなようにキャッチできる、今ここでない場所も身近に感じる事ができる、距離にも空間にも縛られない時代になりました。
新しい情報が次々流れてくるので、選択の自由度が増し、これまでの蠍座的なしがらみや閉塞感は一気に打ち破られて行きました。
しかし弊害としては、精神的な拠り所、生き方の統一感は得られにくくなっていったのではないかと思います。
さらに楽観的な風潮が不動産バブルを産み、やがて弾け、リーマンショックによって世界経済が破綻した冥王星山羊座時代へと突入。
守護星木星から土星へと、一気にリアルな感覚に引き戻され、私達の生活は激しい落差に打ちのめされて行きました。

山羊座のシンボルである山羊はのんびりと草原にいるイメージですが、本来は高い所が大好き、自然の山の上に好んで暮らしています。
荒涼とした場所でも生きて行ける生命力の強さ、断崖絶壁も昇ったり下りたりするなど、脅威の能力を身に付けています。
平坦な場所の方が楽なのに、なぜ?と思いますが、天敵を避けるためなのだそうです。
生き延びるサバイバル術として、危険な岩場でも確実に歩を進め、頂上に登ってしまう所は山羊座と同じです。
しかし、一番安心できる山のてっぺんは限られたポイント。
冥王星山羊座入りから、競争社会のシビアさが露わになってきました。
労働者の生活や事情を無視した企業形態など、強いものが弱いものを搾取する仕組みが露骨になり、富める者がますます私腹を肥やすなど、不平等極まりない格差社会になってしまいました。
さらに生き方や選択の自由がある分、何があっても自己責任とされ、一旦しくじると使い捨てられてしまう様な厳しい世の中。
これは牡羊座にあった天王星との90度でさらに激化していたと思います。
しかし、あと4年で冥王星が水瓶座時代がやって来ます。
冥王星によって行き着くところまで行った不条理な社会に、反旗を翻す時代がやって来るのではないかと期待が高まります。

水瓶座冥王星は、組織に頼らなくても個々の持ち味を活かして生きて行ける、そんな生き方の模索をさせるでしょう。
牡牛座と蠍座は、冥王星によってスクエアを受けるので、物質の価値や金銭の獲得方法が多様化したり、継承においても血筋にこだわらなくなったり、国籍、宗教などの隔たりがますます薄くなり、昔ながらの伝統的な日本人というのが少なくなって行くと思います。
さらに、虎の威を借りるように権力で人を抑え付ける人は時代遅れとなり、集団を牽引するリーダーは対話型へと進化、個人の能力や主義が尊重され、フラットな横の連携や、自由なネットワークが重要になって行くでしょう。
ストレートに冥王星のエネルギーを受ける獅子座も際立ちますので、自分の好きな事をして命を輝かそうとする人が増えて行くに違いありません。
将来の心配をするより、今、この瞬間の充実を大切に思う方へとシフトすると思います。

今もパワハラ問題など、弱い立場の人が強い立場の人に圧力をかけられ犠牲になっているニュースを見聞きしますが、行き過ぎた縦社会によって、個人が抵抗できなくなっている図です。
しかし告発によって世間の支持を得て、逆転劇が起きるなど、胸のすくような事も起きています。
一昔前では、上の人間に都合が悪ければもみ消されたり、泣き寝入りする事が多かったと思います。
冥王星水瓶座時代では、不平等を許さない風潮がますます高まって行くでしょう。
数多く目に触れる事象は、それを際立たせ、反発の力を溜めるため。
弦を引く力が強ければ強い程、反発した時の爆発力が強くなります。
大きな飛躍や変化の前の、問題や苦しみを経て、ようやく新しい時代を展開させようとするのではないでしょうか。

さらに、牡羊座海王星、双子座天王星とともに小三角を形成して行くので、良い意味が倍増します。
水瓶座はどこにも根差したりせず、地上から少し浮いて俯瞰しているような視点を持たせますが、精神的なゆとりを持った人達が、これからスタンダードになって行く予感がします。
それは、自由がない社会は恥、差別や偏見は醜悪という認識が定着するから。
それぞれの違いは個性として尊重され、どんな人でも自由で平等の中に生きられるという確信が広がるから。
そんな信頼感によって生まれるゆとりに違いありません。

スピリチュアル的に、惑星レベルで地球の人々の意識が次元上昇する事は、宇宙の意思の決定事項なのだそうです。
そう遠くない未来、人々の意識が上がって、地上は天国のようになるのだそうです。
それがいつかは全く分かりませんが、トランスサタニアンの小三角はまさにスピリチュアル元年、人間の内なる神など、精神性を重視して行く流れの一歩となるのでは、と思っています。



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