SSブログ

「去りゆく君」「残されし恋には」 [音楽]

3bf251f7.jpg


「去りゆく君」 ジャン・サブロン




ジャン・サブロンが創唱。
作詞は記事の中でも度々ご紹介していますシャルル・トレネー。
父親も兄弟もみな音楽界の経歴を持ち、本人も17歳の時に歌手活動を始めました。
ジャズの影響を受けたソフトな歌声は、フランスのビング・クロスビーとも呼ばれました。
1936年、「去りゆく君」が大ヒットするとディスク大賞を受賞、一躍有名になり、アメリカに渡りコール・ポーターやジョージ・ガーシュウィンとの共演もあったそうです。


思い出すと、息が詰りそうだ
涙の、花の、キスの思い出の数々
そう、四月の晴れた朝が目に浮かぶ

僕を見もせず行く君
今晩は、とも言わない君
今夜こそ、少しでもいい、希望をくれないか
僕はとっても苦しんでいるんだ
こっちを見てほしいのに
いったいなぜ
今夜は僕を見もせず行ってしまうのか
一言、こう言いたい、<愛している>と
ばかみたいだろう、いかれているだろう
若いんだ、悲しいんだ
だから、僕を見もせず行く君
今夜、少しでも希望を与えてほしいんだ
だから僕を見もせず行く君
希望をくれもせず行く君
おさらばだ、さようなら




「残されし恋には」 シャルル・トレネー




シャルル・トレネーと、彼の伴奏楽団のリーダーをしていた、レオ・ショーリアックの合作。
1942年、ナチス占領下のパリで作られました。
戦後アメリカで「アイ・ウィッシュ・ユー・ラヴ」というポピュラーソングとしてヒットし、「夜霧の恋人たち」の主題歌になり、ナット・キング・コール、フランク・シナトラ、ロッド・スチュアート、ナタリー・コールなども歌い、スタンダードジャズナンバーのように定着しました。


今夜、私のドアを叩いた風は
私に、過ぎた昔の恋を語りかけた
消えようとする火の前で・・・
今夜、それは秋の歌
冷えびえとする家の中で
私は遠い日々を想う・・・

私達の愛に何が残っているだろう
あの美しい日々の何が残っているだろう
一枚の写真、私の若かりし日の古い写真
愛の言葉をしるした紙切れ
四月の、逢いびき
いつも私につきまとう想い出
色あせた幸福
風になびかせた髪
飛び去った接吻
たゆとう夢
そんなものの、何が残っているだろう
私に教えてくれないか?
小さな村
古い鐘楼
風景
ひっそりと埋もれ
そして雲の中に
大切なおもかげ
私の過去の大切なおもかげ

言葉、ささやかれた優しい言葉
あんなにも純粋だった愛撫
森の奥での誓い
木にはさまれていた花
まだその香りが心を酔わすけれど
もう過ぎた昔のこと、どうしてだろう?



nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。