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トランスサタニアンの役割 [天体]

お久しぶりです。
トランスサタニアンは肉眼では見えない惑星ですが、土星以内の可視惑星と比べ、どんな意義を持っているのかまとめてみました。

天王星はウラヌス、天空の神。
海王星はネプチューン、大海の神。
冥王星はプルートー、冥土の神。

空を飛べない人間は、果てしない天の高みに到達する事はできず、深い海の底も覗き見る事ができません。生きている人間は死後の世界を見る事ができません。
人間にとって、手の届かない計り知れない、目には見えない事柄を司っています。

そして一番重要なのは、世代を同じくした人類の、集合体の潜在意識を表している事です。
個人的な事情や願望などを飛び越えた、この地球に住む私たち全体の、深い意識に作用し、世の中を大きく動かしているのです。

トランスサタニアンは、電波、テレパシー、波動、あの世、といった事柄を司りますし、物質的、空間的な束縛から逃れて、波動は世界中、瞬時に伝わっていきます。
目には見えないけれど人間はお互いに波長を出し合っていて、深層意識の部分では繋がっているのです。
同じような波長を持つ人同士が深い繋がりになる事は言うまでもありませんが、一定の同じ種類の波長を飛ばしまとまっていく現象が潜在意識の集合体になり、人類の集合的無意識という事になるのだと思います。


集合的無意識の例として上げてみると、今年は五黄土星、災害が多い事で知られていますが、実際にも未だ起こった事のない場所での水害、そして竜巻、各地で被害が出ました。
五黄の年なので、大きな地震も起きるのではないかと一部の人達は予測されていましたが、五黄の重なった8月、近畿地方で大地震の誤報という形でニュースになりました。
潜在意識は、良い事も悪い事も、現実も非現実も、区別なく飲み込み受け入れ、出来事として叶えようとします。
実際地震が起こるのと、ただの誤報では生きるか死ぬかの大違い、天と地の差がありますが、区別のない潜在意識の中においては同じくらいの位置付けなのかも知れません。
私たちはただの誤報という事で命拾いしましたが、物質には関係のない潜在意識の中では、地震は確かに起きたよ、という事なのかも知れません。

五黄土星の年は何かある、そう警戒している方は少ないと思いますが、災害の周期的なものが無意識のうちに子子孫孫と受け継がれる生命のリズムに刻み込まれ、さらに情報による人々の意識も重なり、地震、災害、といったキーワードの想念が飛び交い、災害を恐れる気持ちが蓄積されると、それが増幅され、現象に繋がりやすくなっていくのかも知れません。
この辺は、顕在意識の中の蓄えよりも、はるかに広大で力も強い潜在意識の領域ですので、それを理性で制御するのは難しい事です。

このような誤報も、五黄土星の持つ力を人々の潜在意識が感じとった結果であるとすれば、人間の持つ波動が伝播し、集合的無意識の中に存在を強めた場合には、やはり様々な現象を起こすと思います。
それが怒りのパワーなら戦争という悲劇に繋がりますし、愛や喜びのパワーが増強されればユートピアの様な、素晴らしい社会が実現するのかも知れません。

そして、大自然に対して小さな個人が働きかけられる能力は何もないのと同じように、集団の無意識に対して、個人がコントロールすることは無理です。
トランスサタニアンの働きに対しても、個人がコントロールする事は不可能なのです。
抵抗すると破壊されかねないので、意思を汲み取り同調する方が良いのでしょう。


トランスサタニアンの影響を色濃く受けた人は、常識外の性質が飛びぬけている事が多く、集合的無意識を伴うため、自分の能力以上の事が引き出されたりします。
時に天才的な性質も生みますが、強い性質に無意識のままで衝動に踊らされれば、変人、狂人といった称号を与ってしまうでしょう。

このような集合的な無意識のエネルギーが、個人のパーソナルに大いに流入した場合、その人はそこで大きな役割を持つ事になるでしょう。
集合的無意識の要求している事を、何らかの形で伝え、表す事が使命になると思います。
この大きなエネルギーは、全体の心のため、進歩、発展に奉仕するものでなくてはならないのかも知れません。
人類の求めてやまない何かをさし示し、メッセージとして提供する、雛型となるといった事かも知れません。

世の中に大きく貢献する素晴らしい仕事をやり遂げた時、また芸術的な活動などによって、多くの人々を感動させることができた時、これ程の充実感、高揚感はないのではないでしょうか。
また、個人が個人としてのパーソナリティを失ってしまうほどの、我を忘れて夢中になれる体験は、究極の至高体験だと言えるのではないでしょうか。
忘我状態、これこそトランスサタニアンの司る領域なのです。

自分が持つ星の、非個人的なエネルギーを意識できれば良いのですが、できない場合は、闇の中から突然現れる影響として、時に破壊的な出来事を引き起こす事があるでしょう。
トランスサタニアンが引き起こす出来事は、無意識のうちに起きる劇的な変化である事が多いです。
個人的な事には全くお構いなしで、当たり前と思っている日常の環境や物質的な事などに破壊をもたらします。
そして、集合的な無意識に気付かせようとするのではないでしょうか。
大きな視点でものを考えさせ、宇宙意識に目覚めさせようとするのです。


また、水のサインは、人と人を密着させ同化させる作用がありますが、逆に言えば個人的な事は後回し、そして自己を無にする事もあります。
蟹座は大衆心理に関係した月が司り、家族、血縁や縁故などルーツを同じくした仲間、地域や国といった集団と心を合わせ一つにまとまろうとします。
冥王星が守護星の蠍座は、水の合う他人と情を交わし、個人としての限界を突破させ生まれ変わらせる事ができます。
海王星が守護星の魚座は、境界を超えた広がる世界へと個をなくして染まり、溶け込む性質、まさに個人的な事に拘らないトランスサタニアンの性質を表していると言えるのではないでしょうか。

個の利害を超えた理想社会で繋がりを願う水瓶座の性質、そして水のサイン、特にスピリチュアルやあの世的な事に親和性のある魚座、全てを無に帰し融解させる12室的な生き方と、トランスサタニアンを照合した時、この辺の繋がりがとても腑に落ちるのです。


そして類魂の法則ですが、この辺の事は信じる人もそうでない人も様々かと思いますし、私も詳しく分かっている訳ではありませんが、スピリチュアル的な事で言えば、全ての魂は、大霊(神と言い換えても良い存在)から分かれたものであり、元をたどれば一つに繋がっているとも言われています。
人は霊的世界に、ともに進化向上を目指す家族を持っていると言います。
それが類魂というもので、この世にあって人は個々に切り離された別々の存在のように感じられますが、霊的世界においては、魂は全て繋がっているとも言われるのです。

人の幸せを見れば自分も幸せな気分になる、痛みを見れば苦しくなってしまう、まるで自分の事の様に心を動かされ、泣いたり笑ったりする事もありますが、そういう事なのではないかと理解する事ができます。
究極で言えば、あなたはわたしで、わたしはあなた。
人を傷つける事は自らを傷つけることであり、人に優しくする事は、自分に優しくする事なのです。
人を傷つける人は、心が荒み自傷してしまうという事なのでしょう。
ボランティアなどで人の役に立とうと思うのは、相手の事のみならず自分の気持ちも良くなるからですよね。

人と融合し溶け合う事を望み、無私化に抵抗のないサインはやはり水でしょう。
タロットの吊るし人も、愛する人のためなら自分が死んでもかまわない、むしろそれを喜んでいるかのような謎の微笑みを浮かべ、後光が差しています。


昔の占星術の本などを読むと、天王星以降の星について、あまり影響はないなどど書かれている本もありましたが、これは、日常生活に密接した意識上に登る、個人的な事柄に関してのみに拘れば、という事でしょう。
実際、トランスサタニアンが発見される以前は、占星術では7つの天体を使っていたのですから、集団意識的なより大きな作用を考慮せず、卑近的な解釈であれば事足りるのでしょう。
土星を越えたトランスサタニアンと、個人天体との関わりがない場合、意識の深さ、思想の広がりが狭められ、理解力等が硬直するような傾向も起こります。

しかし、人類が進化しつつある現在、土星と天王星とのボーダーは低くなってきていると思います。
火や水の様に電気を使いこなし生活に取り入れ、大昔では考えられなかった事ですが、電波によって時間、空間を超え、集団が共時的に同じことを体験できる事が当たり前になっています。
現代では、天王星の特性の特殊さは薄くなり、普通の感じになってきています。

さらにもっと進化して、我欲に捉われないスピリチュアルな感覚を当たり前とする人類が現れると、海王星も普通の星になってくるのかも知れません。
また、研究が進み死後の世界も詳しく解明され、霊的な世界が恐れられず、タイムマシンの様な装置で3次元と4次元を自在に行き来きできるような時代が来ると、冥王星も普通の感じになってくるのかも知れません。
この時、ようやく人類はトランスサタニアンを使いこなす事が出来るのかも知れません。


そしてもう一つ、最初は無であったはずの古代の人々が、天体にギリシャ神話の神の名前を与えると、それぞれの神に対応した性質や特徴を持ち始め影響を及ぼすというシンクロも、まさに宇宙と繋がった集合的無意識が成した現象なのではないでしょうか。
比較的新しい天体が発見された時に起こる事件や出来事が、その天体の意味を象徴しているという一致性も、太陽系を超えた宇宙からのメッセージがトランスサタニアンを通じて降りてきた、という事でしか説明がつきません。
人間が星に意味を与えた時、星がその性質通りの影響を持ち始めるのは、何とも不思議な話です。

集合体による無意識は、無意識である限り、人類を乗せた真っ暗闇を航海する行き先の分からない船の様であり、でも鍵を握る宇宙への理解が進めば、未来に対する神聖な灯明が見えてくるのかも知れません。


2012 山陰旅 280.JPG




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